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Salted Gingko Nuts=銀杏は、植物界のガラパゴス

この話、高校時代の同級生で物知り博士、元祖、1970年代当時、本当にわたしたちを呼ぶ時に、オタクらはさあ、という言葉を発していたH藤君から聴いていて、俄かには信じられませんでしたが、長じるにつけ本当だったことがわかり驚きました。

幕末に日本にやって来た欧州の植物学者や考古学者が、彼の地では絶滅していて化石でしか想像していなかった銀杏の並木が、日本では、青々と、そして秋には山吹色に茂っているのを観て、狂喜乱舞したとか。 

まるで、ジュラシックパークで動いている恐竜に出会ったかのような感動に浸ったことでしょうね。

日本では、イチョウ並木が
ごく普通に見られる。
日本橋の首都高速道路の
橋の上から、紅葉した
イチョウ並木を撮影した
ことがありました。
絵画の遠近法が
写真でも“再現”できる
ことを実感しました。

いや、逆だろう
というパラドックス
の突っ込みを
お待ちしております(笑)。

さて、熾烈な他の被子植物との生存競争を生き延びた理由については、研究者は以下のように推測しています。

絶滅の危機から復活

イチョウの木は強烈な臭いを持つことで知られている。メスの木は種子を作るが、その種子は酪酸を含む肉質外層に包まれている。酪酸は、人間の嘔吐物の特徴的な臭いでもある。

では、なぜ進化の中でこのような悪臭を身につけたのだろうか。クレイン氏はこう話す。

「私の想像では、臭いの強いものを好む動物に食べられることを狙ったのです。そして、その動物の内臓を抜けて発芽するのです」

この種子が、1000年前に人間がイチョウを好むきっかけになったのかもしれない。

外層を除去したイチョウの種子は、ピスタチオによく似ている。中国の人々は、その種子を食べるため、ほかの場所では存在しなくなって久しいイチョウの木を植え始めたのかもしれない(イチョウの種子は食用できるが、有害成分を含む外層を取り除かなければならない)。

イチョウがヨーロッパに持ちこまれたのは、17世紀後半になってのことだ。日本を旅したこともあるドイツの博物学者エンゲルベルト・ケンペルが、イチョウをヨーロッパに紹介したと考えられている。

今では、イチョウは米国東海岸で特によく見る木の一つだ。

虫や菌類、大気汚染に対する自然耐性が高く、コンクリートの下でも根を張ることができると考えられている。

野生のイチョウは絶滅したものと思われていたが、20世紀初頭に中国東部で栽培種ではないと考えられるイチョウが見つかった。

2004年に発表された論文は、かつて仏教の僧侶が栽培していた木だと反論したが、中国南西部に別の野生のイチョウが生息している可能性があるとしていた。

その後、2012年に発表された論文で、中国南西部の大婁山に野生のイチョウが生息している証拠が示された。

この論文の著者で、中国の雲南大学の生態学者である唐勤(シンディ・タン)氏は、

「中国の亜熱帯地域にある『避難場所』には、まだ野生のイチョウ個体群があるかもしれないと考えていますが、さらに詳しい調査が必要です」

と話す。

栽培種の改良を目指す育種家にとっては、このような野生の木が持つ遺伝的多様性はまさに貴重な宝だ。

しかし、クレイン氏はイチョウの将来を危惧してはいない。イチョウの人気は、種の存続に役立つからだ。

「野生では見つけづらく、懸念される状態かもしれませんが、絶滅することはないでしょう」。

クレイン氏はそう話している。

※※※

なお、イチョウの木は、裸子植物界のガラパゴスだと私は思います。

福島 茨城 “4月11日地震”から12年 被害を伝えるイチョウ植樹 

【NHK】
東日本大震災の1か月後に起きた最大震度6弱の地震で大規模な土砂崩れが発生し4人が死亡した福島県いわき市で、発生か

かつて、江戸時代後期に日本を訪れた欧州の植物学者は、既に、欧州では化石でしか見たことがなかったイチョウの木が、日本ではごく自然に繁っているのを観て、狂喜乱舞したそうです。

イチョウ - Wikipediaより

街路樹など日本では全国的によく見かける樹木であり、特徴的な広葉を持っているが広葉樹ではなく、裸子植物ではあるが針葉樹ではない。

世界で最古の現生樹種の一つである。

イチョウ類は地史的にはペルム紀に出現し、中生代(特にジュラ紀)まで全世界的に繁茂した。

世界各地で葉の化石が発見され、日本では新第三紀漸新世の山口県の大嶺炭田からバイエラ属 Baiera、北海道からイチョウ属の Ginkgo adiantoides Heer. などの化石が発見されている。

しかし新生代に入ると各地で姿を消し日本でも約100万年前に絶滅したため、本種 Ginkgo biloba L. が唯一現存する種である。

現在イチョウは、「生きている化石」として国際自然保護連合 (IUCN)レベルのッドリストの絶滅危惧種 (Endangered)に指定されている。

『塩銀杏(Salted Gingko Nuts)』は、
秋吉敏子=ルー・タバキンビッグバンドのアルバムである。

●収録曲
全て穐吉敏子の作編曲である。

エルーシヴ・ドリーム (Elusive Dream) - 7分36秒
レイジー・デイ (Lazy Day) - 6分21秒
チェイシング・アフター・ラヴ (Chasing after Love) - 6分53秒
塩銀杏 (Salted Gingko Nuts) - 6分57秒
タイム・ストリーム (Time Stream) - 6分59秒
サン・オブ・ロード・タイム (Son of Road Time) - 6分13秒

●演奏メンバー

スティーヴン・ハフステッター (Steven Huffsteter) - トランペット
ボビー・シュー (Bobby Shew) - トランペット
マイク・プライス (Mike Price) - トランペット
ラリー・フォード (Larry Ford) - トランペット
ビル・ライケンバック (Bill Reichenbach) - トロンボーン
ランディ・オルドクラフト (Randy Aldcroft) - トロンボーン
リック・カルヴァー (Rick Culver) - トロンボーン
フィル・ティール (Phil Teele) - バストロンボーン
ゲイリー・フォスター (Gary Foster) - アルトサックス
ディック・スペンサー (Dick Spencer) - アルトサックス
ルー・タバキン (Lew Tabackin) - テナーサックス、フルート
トム・ピーターソン (Tom Peterson) - テナーサックス
ビル・バーン (Bill Byrne) - バリトンサックス
ピーター・ドナルド (Peter Donald) - ドラム
マイク・リッチモンド (Mike Richmond) - ベース
穐吉敏子 - ピアノ

1980年に、穐吉敏子(当時は秋吉敏子名義)=ルー・タバキンビッグバンドが来日して、NHKホールで公演したのを観たことがあります。

当時は、FM放送で、彼女の自伝的な楽曲群を紹介する番組がシリーズで放送され、それを熱心に聴いていました。

その後は、最近、赤坂の「B♭(ビー・フラット)」にて、夫君のルー・タバキンの二人で出演した時の演奏も聴いたことがあります。

『塩銀杏(Salted Gingko Nuts)』というタイトルには、彼女のどんな想いが込められていたのかを考えてみるのも一興かもしれませんね。

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