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日本の孤独・孤立対策政策について①

先日、日本に「孤独」問題に取り組む担当大臣が置かれることになり、孤独対策に向けた政策が進められることになりました。とても良いことだと思いますが、ではどのような政策が求めらていくのか、またどのような課題があるのか、について考察していきたいと思います。

世の中には、一人で悩みを抱えている方々の相談を受けるたくさんの機関やNPO団体、個人が存在し、電話やSNS、チャットなどを通じて、相談窓口がいくつも開設されています。
このように、いじめや虐待、自殺などの社会問題に取り組んでいる方々の思いと行動には、ほんとうに頭が下がる思いです。(私も微力ながら、その末席に加えさせていただいておりますが。)
しかしその一方で、そのような方々も壁にぶつかっていることが多いのも事実です。

たとえば、
・根本的な解決には至らないことが多く、一時的に状態が良くなっても、時間が経てばまた相談者が同じような苦しみに苛まれてしまう。その結果に対して、相談員やカウンセラーが無力感を感じてしまう。
・頑張って頑張った先に、何も事態が変わらないと、いつの間にか自分自身がボロボロになり、疲れてしまう。自信を無くしてしまう。
・悩みを持つ人がどんどん増えていて、しかも問題が複雑化していて、先が見えない。
・「誰かのために」と思っていた使命感が、気づいたらいつの間にか「自分の充足感のため」になり、結果が出ないと充足感を得られず、続けられなくなる。

このようなことが、日々起こっています。そして、最初に持っていた志と情熱が続かず、暗礁に乗り上げてしまう団体が多いのも事実です。
悩みを抱えて苦しんでいる人はもちろんのこと、相談事業等を通じて社会問題に取り組まれている方々の悩みに対する「解」も出していかなければなりません。

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