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140字小説【鏡の鑑】

「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」

《それはご主人様……の心でございます》

「心? 見た目じゃなく?」

《はい。なぜならご主人様が、日頃からこの私めを丁寧に磨いてくださるからです。ですから私めが映し出すアナタ様は、いつだってお美しいのです》

「ヤダもうっ……そういうアナタは鏡の鑑ね」

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