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読書記録【ボーイミーツガールの極端なもの】

こんにちは。まりんです。
読書と映画と旅好きの少女です。

今回は小説を紹介します。
この本は何となく出会った作品です。
そんな出会いがまた幸せだったりします。

今回紹介するのは山崎ナオコ―ラさんの『ボーイミーツガールの極端なもの』です!


山崎ナオコ―ラ『ボーイミーツガールの極端なもの』の概要





著書:『ボーイミーツガールの極端なもの』
著者:山崎ナオコーラ
出版日:2015/4/17
出版社: イースト・プレス 


山崎ナオコ―ラ『ボーイミーツガールの極端なもの』の紹介


管理栄養士を目指す大学生は野球選手との結婚に憧れ、
子育てを終えた中年の女性がファッションデザイナーと巡り合う。
引きこもりニートは松田聖子に恋慕し、
その弟は誰に対しても自分から「さようなら」を切り出せず、
兄弟の父親は妻と再会する。
人と接するのが苦手な少女は思いがけず人気アイドルになって、
アイドルの付き人は嫉妬に苦しみ、
三流俳優は枕を濡らす。
植物屋の店主は今日も時間を忘れてサボテン愛に耽る。

年齢も性別も境遇も異なる男女が出会い、恋をし、時には別れを経験する。
「絶対的な恋なんてない」
不格好でも歪でもいい、人それぞれの恋愛の方法を肯定する連作小説集。

人気多肉植物店・叢Qusamuraの店主・小田康平が植物監修を務める。


山崎ナオコ―ラ『ボーイミーツガールの極端なもの』の主観だらけの感想


サボテンの世界に入りたい。サボテン買いたい。

短編ではあるが、少しずつ全体で繋がっていました。サボテンによって。
このような作品を読むと人って知らないところで知らないうちに知らない人と繋がっているんだなと感じます。自分の存在価値に自分自身が気づいていなくてもあるのかもしれないと感じさせてくれます。

人生に消費期限なんてないんだなと思わせてくれました。
何歳になっても恋愛はすべきものであると思うし、自分の感情のままに過ごすことは素敵であると思いました。

世間のやり方に従うのではなくありのままに生きている人はとても魅力的ですね!

サボテン買いたい。

山崎ナオコ―ラ『ボーイミーツガールの極端なもの』の印象に残った部分!!


どんな恋だって、二人で社会に立ち向かって、新しい「お似合い」を作り出すのが仕事なのではないか。
自分の人生を進めるために人と関わるのではない。なんの意味もなく、人と関わるのだ。
男のことは、ひとり占めできなくて、全く構わない。ただ、自分のこの胸の高鳴りが、できるだけ長く続くことを竜子は願っている。棺桶に入るときまで、自分の体が痺れていたら、どんなに良いだろうか。
「独占したい、って思っている方が、わかりたい、って思っている方よりも、相手のことを好きになっている、って、そう主張するの?」
「だから、辞書なんて、他の人が書いたものじゃない。自分たちの感覚で喋ろうよ」
他から影響を受けずに独自に考え出したものだけを大事にするということが愛なのだろうか、と金太郎は疑問に思う。
想いを伝えられない片想いだって恋だろう。
ひとりではなく何人もの人に恋をする人だっている。言葉も体も交わさない恋もある。絶対的な恋なんてない。ひとりひとりの、個人的な恋しかないのだ。

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