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石のはなし/Agate
アゲート(和名:メノウ)とは、肉眼では結晶が見えないほど微細な石英が集まってできた塊状の結晶鉱物のこと。
カルセドニーと基本的に同じ鉱物ですが、色むらや模様がないものをカルセドニー、特有の縞模様があるものをメノウと、区別して呼ばれます。
メノウは多孔質で染色がしやすく、美しい色合いが出ることから、古くからさまざまな色合いに染色され使用されてきた天然石です。
石のはなし/Pyrite in quartz
澄んだクオーツの中に、金属質にきらめくパイライトが内包されたパイライト イン クオーツ。
パイライトは人工的に作られたのかと見紛うほどの美しい六面体や八面体の結晶が特長ですが、クオーツに内包されたものは薄い板状に結晶しているものが多く見られます。
ヘマタイト(赤鉄鉱)など他の鉱物と共生しているものもあります。
石のはなし/Actinolite in Quartz
放射状の独特な結晶の形状からギリシャ語で光線を意味する「Aktis」から名付けられたアクチノライトを内包する、個性的な線状模様が美しいクォーツ。
色合いは、深いグリーンや淡緑色、黒色のものなどもあります。
濃淡にそれぞれ個体差があるため、さまざまな表情を楽しめるのも魅力です。
石のはなし/Lapis lazuli
ラピスラズリ Lapis lazuli
ラテン語の「石(Lapis)」とアラビア語の「青(Azul)」から名付けられたというラピスラズリ。
古くは深いブルーを夜空、石の中に混ざる金色を星に見立てて「天空を象徴する石」と呼ばれ、護符やお守りとして用いられていたといわれています。
日本でも、ラピスラズリのことを『瑠璃』と呼び、「仏教の七宝」のひとつとしてきました。
とても硬度が低く、衝撃や熱などに
石のはなし/Andesine
アンデシン Andesine
ムーンストーンやサンストーンと同じフェルドスパー(長石)グループに属するアンデシン。
名称の由来は、産地であるアンデス山脈です。
色合いは、白色や灰色、イエロー、ピンク、オレンジなど多くの色合いが特徴。
透明感のあるものは、見る角度によって色合いが変わる多色性が見られる場合もあります。
中でもチベット産のアンデシンは、希少で、美しい赤褐色やグリーン、ブルーなどが見ら
石のはなし/Tanzanite
タンザナイト Tanzanite
12月の誕生石であるタンザナイトは、アフリカのタンザニア・メレラニ鉱山でのみ産出される神秘的な美しさを放つ天然石。
鉱物としては青色のゾイサイトなのですが、アメリカの有名ブランドが商品名として「タンザナイト」と名付け、こちらの名前で有名になりました。
最大の特徴は、ある角度から見た時の色と、別の角度から見た時の色が異なって見える「多色性」にあります。
本来は赤
石のはなし/Turquoise
ターコイズ Turquoise
12月の誕生石であるターコイズは、ターコイズ・ブルーと呼ばれる鮮やかな青色が魅力の天然石。
和名トルコ石の由来は、イラン産の石がトルコを経由して、ヨーロッパ、地中海地方へ運ばれたためなど諸説ありますが実際にはトルコでは採取されません。
また古くから持ち主を危険や不幸から守る石とされ、色を変えることで危険を知らせ、割ることで身代りになるなどと信じられてきました。
石のはなし/Citrine
シトリン Citrine
フランス語でレモンを意味する「citron」が由来といわれる「シトリン」。
その美しいイエローやゴールドの色合いから「太陽を象徴する石」として古くより多くの人々から愛され、お守りなどにされてきた天然石です。
また商売繁盛や富をもたらす「幸福の石」とも呼ばれ、大切にされてきたとも言われています。
加熱によって色を変化させているものが多いため、太陽光などの強い熱・光は退色
石のはなし/Fluorite
フローライト Fluorite
カラーバリエーションが豊富で、グリーンやパープルを中心とした美しいグラデーションが見られることから高い人気を誇るフローライト。
とても美しい石ですが、モース硬度が4と低く傷つきやすいため、ジュエリーとして加工されることは稀な天然石です。
加熱をしたり紫外線を当てることで蛍光するものがあることから、和名では「ホタル石」と呼ばれ、このような蛍光現象を「フローレッセンス
石のはなし/Ruby
ルビー Ruby
7月の誕生石であるルビーは、サファイアと同じコランダムという鉱物の中でも赤いものだけがルビーと呼ばれ、時代を超えて多くの人たちに愛されてきました。
その名の由来は、ラテン語の「ルベウス(Rubeus)」からきています。
ヨーロッパでは古くより持ち主に勇気や行動力を授ける石と信じられ、古代インドでは、サンスクリット語で「ラトナラジュ(宝石の王)」と呼ばれるなど世界中で崇められてき
石のはなし/Kyanite
カイヤナイト Kyanite
ギリシャ語の「青 Kyanos」がその名の由来とされるカイヤナイト。
美しい青色が特徴で、色が均一で透明感の高い石が高価とされますが、カイヤナイト特有の濃青色の縞模様を好む方も多い石です。
結晶の方向により硬度が極端に異なるという特徴があり、別名ディスシーン(二硬石)ともいわれます。
ミャンマー、ブラジル、インド、スイスなどで産出されます。
ある方向から力を加える
石のはなし/Morganite
モルガナイト Morganite
アクアマリンやエメラルドと同じ、ベリルグループの一種であるモルガナイト。
アメリカの銀行家であり、世界屈指の宝石収集家としても知られるJ・P・モルガンにちなんで名付けられた美しい天然石です。
4月の誕生石でもあります。
淡いグリーン、無色、ピンク、オレンジなどの色合いが楽しめ、この色合いはマンガンやセシウムの作用によるものといわれています。
また見る角度によっ
石のはなし/Labradorite
ラブラドライト Labradorite
1770年にカナダ北部にあるラブラドル半島のセントポール島で発見されたことから、その名がついたラブラドライト。
フェルドスパー(長石)の仲間で、見る角度によって現れる虹色の閃光(ラブラドレッセンス)が最大の魅力です。
この輝きはブルーが有名ですが、イエロー、グリーン、ゴールド、ピンクなどさまざまな輝きが見られます。
中でもフィンランド・ユレマ産のものは、と