一見いい感じだったのに突然フラれた!と思っているあなたへ(1)
失恋から立ち直り、心機一転やったるで〜と腕まくりして婚活再開したナヲ子。これからはあまりに年下はやめておこうと心に誓っておりましたが、マッチングアプリでいいねしてくれたお相手がまたしても30歳。
アラフォーナヲ子にとってはだいぶお若いお相手ですが、見た目が好みだったのと電話やメールのやりとりがスムーズだったので一度お会いしてみることにしました。失恋後、一発目のお相手やいかに?!
スカイツリーさん172cmマーケティング職500万
垂れ目のタヌキ顔、優しそうな雰囲気のこちらの男性は関西出身の30歳。就職を機に東京に出てきて、今はスカイツリーの近くに住んでいるそうです。ということで今回はこの方をスカイツリーさんと命名します。
それほどマメに返信が来る訳ではありませんが、真剣に彼女を探しているそうでメールの内容も程々に積極的、可もなく不可もない感じです。
女慣れしているわけではないですが、女性とのお付き合いもそれなりにしてきた男性のようで、全てにおいて「普通」「平均」という表現がぴったりの男性です。
ただひとつ気になるのは、まだ会ったこともありませんし、ましてや付き合ってもいないのに、ちょっと恋人チックすぎるところでしょうか。
スカイツリーさんとは2週間ほどメールや電話でやりとりし、お会いすることになりましたが「ナヲ子ちゃんに会えるの楽しみだな〜🎶可愛い格好してきてね♡」のテンションに一抹の不安を感じるナヲ子。
最初から馴れ馴れしすぎる人って苦手&うまくいかずに終了するパターンが多いんですよね。今回はそんなジンクスを覆すことができるのか否か。いざ出陣です。ぷぉお〜〜〜っ(気合のホラ貝)。
待ち合わせからグイグイしてるスカイツリーさん
待ち合わせに指定されたのは渋谷ハチ公前。週末の渋谷はだいぶ人が多いぞ?そしてこのざっくりした待ち合わせ場所、ナヲ子がイラッとしちゃうパターンだけど大丈夫??
人混みで不安になりながら「着きました」の連絡をすると、ほどなくしてこちらに向かって歩いてくる男性が。
「ナヲ子ちゃん?すぐ分かってよかった。かわい〜〜〜♡」
初対面とは思えないフランクさで、会って早々に可愛いだのオシャレだの若いだの褒めに徹してきます。多分ハチ公前に集まっている人の中で今私が一番褒められている・・・。
欧米か?とツッコミそうになりましたが、アラフォーともなると変に肝が座ってしまい、ちょっとやそっとの褒めじゃ動じません。
何度も申し上げますが、実際のナヲ子は可愛くもオシャレでも若くもないのですが、そこまで仰るなら受けて立ちましょう。
「ふふっ、ありがとう」といい女風にスカしてかわすもスカイツリーさんの馴れ馴れしさは欧米以上でした。
「ナヲ子ちゃんワインが好きって言ってたからイタリアンのお店予約したんだけど、人が多いから手繋いで歩こう!」
「え、大丈夫。突然手繋ぐのは無理」
「そんなこと言わないで、ね!行こう!!」
さらりと私の手を取ると、そのまま手を繋いで人混みをかき分けるように歩くスカイツリーさん。
え?とは思いましたが、触れてみて気持ち悪くはなかったのと、手ぐらいまぁいっかという気持ちになりそのまま歩くナヲ子。もしや私って結構欧米なのか??
スカイツリーさん、気になる3つのポイント
お店はカジュアルなワイン居酒屋で、私たちはカウンター席に通されました。ちょっと距離感が近いな、と思いましたが不快に感じるほどではないギリギリラインを攻めてくるスカイツリーさん。
初対面ということもあり、幅広く色々な話をしましたが事前の印象通りスカイツリーさんの総合評価は「ふつう」。しかしいくつか気になった点がありました。
1)集中力がない、散漫な印象
会話が噛み合わない程ではありませんが、何となく集中していない感じと言いますか、気もそぞろな雰囲気で表面的な話に終始しています。仕事の話や恋愛の話も突っ込んで聞くと挙動不審になる辺りがちょっと怪しい。
会話のキャッチボール度は60%くらいで、ポンポン弾む感じでもない。とはいえ今回は初対面ということもありますので、多少は大目にみましょう(超上から目線)。
2)元カノとの別れ方
元カノも年上で、そこから年上女性に目覚めてしまったというスカイツリーさん。年上のどこがいいのか聞いたところ、優しくて包容力があって甘えさせてくれるところがいいとのこと。
私は男性にベットリ甘えられるのが苦手&ニャンニャン系の男性は嫌いなので、自分は優しいけど男性には厳しいし、気も短くて我が強くてクセがすごい女であることをお伝えしておきました。
「そんなことないよ〜、ナヲ子ちゃん優しそうだもん♡」
と言われましたが、変に誤解されると困るので年上だから優しいとは限らないぜ?と牽制球をバシバシ投げ込んでおきました。話が脱線してしまいましたが、私が気になったのは元カノとの別れ方についてです。
大好きな彼女だったにもかかわらず、仕事の都合で遠距離になってしまったため「なかなか会えない人と無理して付き合うより、いつも側にいてくれる人を新たに探そう」と思って別れを選んだそうです。
それほど好きじゃなかったから遠距離になって別れるなら理解できますが、大好きだったけど側にいてくれないと寂しくて耐えられないから別れたという発言に、スカイツリーさんの依存的な思考を感じました。
しかも結局別れてから2年間彼女ができていないそうで、これは元カノを引きずって心の傷が癒えていないパターンの男性ですね。失恋した時にやるべきことをやれてない&恋人にベットリ依存体質疑惑が濃厚です。
3)完全割り勘主義
そして最後の審判、お会計ターイム!私はデートでのお会計の仕方がとても気になるタイプでついつい男性の挙動を観察してしまいます。いい時間になり、テーブルに運ばれてきた伝票をチラリと覗くスカイツリーさん。
カジュアルなお店で、それほど注文もしていなかったのでたいした金額じゃないだろうな〜と想像はしていましたが、さぁ、どうする?!?!
「お会計、割り勘でいい?」
ずこーーーっ!そうきましたか。割り勘でいい?って聞かれたら、いいよとしか答えられないですよね。
「じゃ、2500円で」
お会計は5000円ちょっと切るくらいだったのですが、本当にきちんと割り勘にしてきたな。しかもお釣りをシレッと自分の財布に入れるとは、私の方が多めに出してるじゃん!私、器小さい守銭奴だから見逃さないよ?!
駄々をこねるスカイツリーさん
割り勘にテンションが下がってしまい、さっさと帰りたいナヲ子。一方スカイツリーさんはテンションが上がりっぱなしで、「もう一軒行こうよ〜」と馴れ馴れしく誘ってきます。(←割り勘にされて厳しめ)
「今日はもう帰る」「明日早いから」「また今度ね」
いくら断っても、「え〜、お願い!」「あと1時間だけでいいから」「寂しいこと言わないで」とネチネチネチネチ誘ってくるんですね。
え〜い、じゃかしい!!だまらっしゃい!!!
イライラがピークに達したナヲ子は「あんまりしつこくするともう会わないよ(キッ)!」とピシャリ。
スカイツリーさんは子犬のようにシュンとなり、「ごめんね、駅まで送るから・・・」と改札まで送ってくれました。
しかし、そこからがまた長い長い。
まだ話し足りないだの、このまま帰ったらもう会えない気がするだの、驚異の粘りをみせ、根負けした私は1時間だけお散歩に付き合いました。ひたすら渋谷の街を練り歩き、次の約束を決めてようやく開放されたナヲ子。
その時にまさかの「早すぎるかもしれないけど、他の男にとられたら嫌だから。ナヲ子ちゃんのこともっと好きになりたいから、俺と付き合ってください」と告白的なことを言われました。
スカイツリーさん、悪い人じゃないんだけどなんだかな〜。
「ごめん、まだ好きって気持ちはないから、付き合うことは出来ないよ」
そのままの気持ちを伝えましたが、ちゃんと伝わってるかな。やけに前向きでいい方向に捉えがちのスカイツリーさんだから、誤解なきように伝えたつもりですが「分かった、好きになってもらえるように頑張る!」とのこと。
正直トキメキはありませんでしたが、もう1回くらい会ってみてもいいかなぁ。ということで、二度目のデートに行くことになったのですが・・・。長くなりましたので続きはまた次回にしますね。
本日もここまでお読みいただきありがとうございました。ほぼ日で恋愛&婚活ネタを連載しておりますのでよろしければフォローもお願いします。スキ&コメントもお待ちしておりますね!
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