婚活デートでその話題はやめた方がいいと思いますよ(1)
先日初デートしたとある男性、全体的に悪くはなかったのですがナヲ子の心の中にはモヤモヤした疑念が残りました。正直なところあまり印象がよくなかったその原因を解説します。
太一さん、44歳、大卒、金融、170cm、1200万
婚活サイトに顔がはっきりわかる写真を載せていない太一さん。会う前に写真を送ってくださいとお願いしたところ、横顔の分かるような分からないような写真を1枚送って寄越しました。
こちらは何枚も載せているのにフェアーじゃないな、と思いつつもやりとりは感じがよかったのでお会いしてみることにしました。
待ち合わせは太一さんから声をかけてくれたのでスムーズに会えたのですがお互いマスクをしているので顔がよく分かりません。そして店に着いても頑なにマスクを取らない太一さん。超変な顔なのか逆に興味が湧いてきます。
注文した飲み物が届き、さぁ、いよいよマスクを取るのか、太一さん!
ワクワクしながら注目するナヲ子でしたが、太一さんはまだマスクのまま固まっています。
え、このままマスク着用でご飯食べるの??と若干不安になりましたが、料理が運ばれてきたタイミングでようやく、横を向きながらおもむろにマスクを外す太一さん。
「ようやくマスク取ってくれましたね!お写真もよく分からなかったからちょっと不安だったんですが、太一さん素敵じゃないですか」
太一さんがあまりにモジモジしていて可哀想だったので、ナヲ子はズケズケの本音半分、励まし半分でお声がけしてみました。
「そうですか。ありがとうございます。個人情報載せるのは抵抗があったもので・・・(もじもじ)」
見た目は渋めの太一さんですが、シャイな方なのでしょうか。私と目も合わせずに、遥か彼方を眺めながら答えます。しかしここまでは特に悪い印象もなく、焼肉スターティンです。
太一さん、なぜその話を私にするんですか?
焼肉奉行は太一さんにお任せし、餌を待つヒナ(アラフォーですが)のようにお皿を構えて肉を無心するナヲ子。久しぶりの焼肉の煙が目に染みます。
太一さんもだいぶリラックスしてきたようで、次第に自分のことをよく話すようになってきました。
「ナヲ子さん、アプリで他にやりとりしている男性はいますか?」
これ、よく聞かれる質問ですがこんなときのナヲ子の答えはこの一択です。
「いえ、今は太一さんだけですよ」
これは聞かないで欲しい質問NO1なのですが、聞いてどうするのって思ってしまうんですよね。お互い嫌な気分になるだけだと思うのですが、聞いてくるということは聞いて欲しいのかな?と思って同じように聞き返します。
「太一さんはいかがですか?」
「アプリも何人かやりとりはしてますけど、最近結婚相談所も興味が湧いてきまして。同僚が相談所で活動してるので、聞いてみたんですよ」
ふ〜ん。で?
「そうなんですね!結婚相談所ってどんな感じなんですか?(ニコっ)」
「仲介の人が入るので、変な女性に捕まることもないのかなと。まずは安全なのがいいなと思うんですよ」
なんなの?私のこと怪しんで探りを入れてきているのかしら??
「なるほど、それは安心ですね。ちなみに変な女性ってそんなにいるもんなんですか?」
「いますよ。だから年収も実際より低く書いてますし。でも相談所は虚偽の報告が出来ないらしいので、本当の年収書いちゃうと金目当てで狙われる可能性もあるかな、とか考えちゃうんですよね・・・」
それってさぁ、逆に年収アピールしてんの?!それとも本気で女性に怯えてるの?どっちにしても何か嫌だわ。
「そうなんですね。でも太一さんくらいしっかりした男性でしたら、変な女性は見抜けるんじゃないですか?厳しいお仕事もバリバリこなせてるんですから折衝術も長けてそうですし、その辺は心配しなくても大丈夫じゃないですかね」
「そうですかね?心配しすぎですかね??」
心配しすぎだよ!逆に過去に何かあったんかい!!
「はい、心配しなくて大丈夫ですよ!(ニコ)」
「そっか、そうですよね。あとは、相談所の方が効率いいかなと思ったんですよ。私も仕事が忙しいんで、出来るだけ無駄な時間使いたくないなというのもありまして」
あ、そう。じゃ相談所入ればいいじゃん。お金あるんでしょ?
「確かに相談所の方が自分で探すより効率いいかもしれませんね。お仕事お忙しい方なら尚更ですね。しかも太一さん、コミュ力もありそうですから、相談所入ったら引く手数多ですぐ決まっちゃうかもしれませんよ〜!!」
「本当ですか?!そっか〜、俺向いてるのか〜。実は明日、相談所に面談行く予定なんですよ。そしたらどんな感じか聞いてきますね!!」
・・・・。勝手にしてください。。。
よく分からない自信と希望に満ち溢れた太一さんが、キラキラした目で私にそう告げました。
「なんだかナヲ子さんに婚活の相談するのも変な話ですよね〜、はっはっはっ!でも勇気が湧いてきましたよ〜!!!」
「それはよかったです!頑張ってくださいね!!ははははは。」
全く心のこもっていない笑い声と共に、早くも帰りたくなったナヲ子ですが、壺漬けカルビと松坂牛の焼肉寿司だけは絶対に食べて帰ろうと追加注文をしたのでありました。
婚活中に婚活相談をする太一さん、これはナヲ子に気がないサインなのか?それとも単純にお馬鹿さんなのか??長くなりましたので続きはまた次回お届けします。
ここまでお読み頂きありがとうございました。スキ&コメントもお待ちしております!
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