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2位じゃダメなんですか?? 〜早慶戦評を添えて〜

2位じゃダメなんですか?

2009年に蓮舫氏がスーパーコンピューター開発の件にコメントしたことで話題になった言葉である。

2位じゃダメなんですか?という言葉だけが宙に浮いて未だに取り上げられる中、都知事選に向けての動きが加速し、より一層注目を集めることになった。

今回はこの2位じゃなダメなんですか?ということを違った視点で考察してく。


無論、都知事選というのは、得票数は一位になる必要があり、都知事になるための選挙であるために、2位ではダメなのは言うまでもない。
2位ではダメなのか?という”マインド”でいた場合、間違いなく当選することはないであろう。

2位ではダメなのか?という”マインド”(以降2位マインド)では、そもそもの潜在的な目的が2位になることに設定されているため、
実は 1位になる事を本質的には拒んでいる状態になる。

どういうことかというと、2位である自分がとても心地が良いので、2位になった自分に価値があり、その自分が最も自分らしいと捉えている。
このマインドを持ち続けたままに、次の目標を設定して、次は1位になりたいという目標を立てても1位になってしまっては心地が良くないので、やはり2位になる。
もしくは3位や4位にかりになってしまった時に、非常に心地が悪いため、死ぬ気で努力して2位になろうとする力が働く。

これをホメオスタシスの原理(恒常性維持機能)と呼び、わかりやすく言うと、いわゆる人間が体温(心地が良い)を一定に保つために、寒い時(心地が悪い)は体を震わせて暖めて、暑い時(心地が悪い)は汗を出して対応を下げようとするものと同じである。

つまり、2位マインドの人は、いろんな結果に対して総じて2位にしかなれないと言う事であり、すなわち選挙で一人を決めるようなものに対して、スポーツで価値を一人決めるようなものにおいては

”勝つことはない”


と言い切っていることと同義になる。

スポーツの世界においては最悪。
スポーツの価値の全ては勝敗とは言い切りませんが、勝敗を決めるために行うことが大半であるスポーツにおいて、この”2位マインド”は愚の骨頂。


ここで一つ例に挙げるのは、大学の男子テニスの早慶戦を例に見てみよう。

早稲田大学が慶應義塾大学に対して、40数年間負けなしの状態を作っていた。

個人名や選手の関しては伏せますが、当時の慶應義塾大学の選手の多くは、

”打倒早稲田”

を掲げて、日々の練習やトレーニングなどに勤しんでいたはずである。
(選手のそもそもの実力や選手層などはひとまずここでは考慮しないし、事実そうだったと断定するものではない)

惜しいところまで行く年もあれば、圧倒的に敗北することもあったかと思いますが、実はこの”打倒〇〇”ということに内在する2位マインドに気づいていなかったのではないかと思う。

一方で当時勝者であった早稲田が掲げていたのは

”王座連覇”

王者としての座をキープすべく、他の大学がどうだろうと関係なく勝ち続けることを目指して日々取り組んでいたのではないかと思う。

とにかく勝ち続けていることが心地が良い状態であるために、少しでも負けそうになると、心地が悪いので、勝つための努力をしている状態。

いわゆる”勝ちマインド”でい続けたことが、これだけの長い年月勝ち続けられた要因であるかと考える。

*ちなみに最新の早慶戦では慶應義塾大学が早稲田大学に勝利しており、少しずつマインドの変化があるのでは?という状態


これはあくまで一例であるが、2位マインドが勝つことがないと断定しているわけではないが、結果として勝つことが極端に減っていることがわかる。

日本人の多くが下剋上ストーリーが好きなので、地道に努力して、コツコツと成長して、試合に勝つ、というサクセスストーリーは、実は2位マインドを作り出して、そもそも自分が勝つという前提を忘れてしまうことがある。

それでいて、2位マインドでもいい点というのは、多くの人がいる場合には2位になれるという点であり、それ以上でもそれ以下でもない点である。


2位じゃダメなんですか?


結論スポーツをやっていて、パフォーマンスを上げたいひとにとっては悪魔的な言葉であり、実は多くの人がすでにマインドに刻まれている可能性があります。

各大会やレースでのことを思い出してください。
”Best 8が目標です”
”決勝進出が目標です”

優勝を本気で目指すのであれば、これらはもしかしたらあなたの目標達成を妨げている可能性がある。
ここに気づくことができるかどうかというのが、パフォーマンスに大きな影響を及ぼしてる。



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