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勝つ選手と勝てない選手


勝つ選手と勝てない選手の違いはその選手の在り方、わかりやすくいうと立ち振る舞いで全てが決まっていると言っても過言ではない。

よく試合の結果は勝負の前に決まっているともいうが、それはなにも試合に対する準備ということだけに限らない。

そもそもの自分の立ち位置に関する認識が大事である。

例えば、
世界No.1のアスリート、Fred Kerleyがいま、アメリカの国の代表選考会に出場しているが、過去の大会の時と比べても勢いがあまりない。


一方で同じく世界No.1に昨年輝いたNoah Lyres は予選で遊戯王カードを脇に挟んで登場する余裕ぶり。もちろん走りもシーズンの好調をそのままに圧倒的なパフォーマンスを見せる。


おそらく彼らの実力の差はほとんどないと言っても良いだろうが、調子の良し悪しも含めても、彼ら自身が自分をどのように評価しているのかに差があるのではないかと感じる。

お互いの共通点としては記録もさることながら共に世界でno.1になった経験があり、トップアスリートであること。

しかしながら、現在ではパフォーマンスとしては大きく差が開いているように感じる。
何がこの2人の差を開いているのか、それは"マインド"にあるように感じる。

Noahはすでに自分が史上最高の選手であることを自負しており、自分自身を漫画の中のキャラクターの1人かのように圧倒的な"主人公"感を醸し出す。

一方でFredにはそれを感じず、"ヒール"の役割であったり、他人と比べて俺は最強だという感じである。

お互いに自分自身を最高だと自負はしているようではあるが、大事なのは

比較基準の有無にある。

自分は最強であると思うことに他者との比較は必要ない。むしろ比較をすることで自分自身で安心させようとしている心の乱れ、揺らぎを感じる。

それゆえに、言動にも現れており、Fredはアメリカのリレーチームや、選手権への選考についても文句や不満をXで呟いている一方で、なんのお構いなしのNoahは、それに対して余裕を見せる煽りで返している。

アメリカの代表を例に見てみたが、日本の陸上に関しても、よく見られる。
100mのオリンピックや世界陸上の選考はいつも熾烈な争いを見せるが、多くの日本人はメディアに煽られて実力は出せないおろか、代表落ちをすることもある。

桐生祥秀は日本最高峰のトップスプリンターであるが、先般の東京五輪はリレーのみ代表で、個人での代表を逃している。
大きな大会に向けての選考で強さを見せられないのが一つの課題ともなっているが、それは彼が弱いということではない。
しかしながら結果を出せないのはメンタルなのか?
一種のメンタルかもしれないが、自分自身を最強のアスリートとまでは思いきれておらず、もしかしたら負けるかもしれない、スタート失敗したら勝てない、途中で先行されたら、、、
など他者が間違いなく頭の中にいる。
本来は自分史上最高を追い求めて続けていけばいいものの、余計な乱れを生じさせている。

一方でサニブラウンアブデルハキーム選手。
東京オリンピックの代表にはなったものの、パフォーマンスはベストとは言い切れずであったが、世界選手権ファイナリストになるなど、大きな大会で結果を残し続けている。
彼の中には自分の中での最高を求め続けているがゆえに、好不調の波が起きるのも自分次第である。
結果を出すのにノイズを入れないでいることができるため、仮に日本選手権などにでても容易に勝つことができる上に、見ていても負けそうな空気がない。

勝つ選手と勝てない選手。

全ては勝負の前で決まっている。

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