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ペルーで波乗り③〜リマ、ワクワク編後編(いよいよサーフィン🏄‍♂️)〜

リマ、ワクワク編①からの続き。
リマ到着2日目!
朝にめちゃくちゃ弱い後輩と私ですが、この日は何とか普通に起きたと思います。
(余談:我々が所属していた部活は遅刻すると主将の監視付きでグランド20周という罰則があり(走るよりも主将の時間を奪う罪悪感が強い)、遅刻魔の我々は、当時主将だった今回お世話になっている先輩の時間を幾度となく奪ってきたコンビ。先輩、その節はすみませんでした。。)

サーフィンのレッスンは昼前からということで、まずは朝ごはんを食べに。
昨日からリマの食事の美味しさには舌を巻くばかりなのですが、この朝のカフェも大変素敵なところでした。美味しいのは勿論、お洒落!

腹ごしらえをした私達は荷物を用意して、いよいよ海へ向かいます。
ミラフローレスの先輩宅から車で海岸沿いを南に下ったビーチへ(Playa Los Pavosではないかと思われる、あやふやな記憶とGoogleマップの位置的に)。

ビーチには物販などのテントがいくつも連なっていました。私達は車を降りて、予約しているサーフィン教室のテントへ。

まずはウェットスーツを借ります。
8月のリマは平均気温15〜19度と、普通にしてる分には快適ですが、海に入るには寒いので、ウェットスーツを着て臨みます。(後輩がサーフィンをすることを嫌がっていたのも、リマが寒いというのが一つ大きな理由でした。)

早速、借りたウェットスーツが濡れていてヒンヤリすることに怯む後輩と私。

しかし着ないと始まりませんので、ヒェっとなりながら、何とか窮屈なウェットスーツを着ます。
当たり前ですが、ピッチピチです。もじもじくん状態です。
もじもじ姉妹になったところで、今日の先生と挨拶。

そこには、え!とビックリするくらいイケメンが2人いました。
1人は金髪のオスカル、もう1人は黒髪のマルティン。ドラマだったら主人公が2人の間で揺れ動く、、みたいなタイプの違う格好良さの2人。
今日は先輩含めた私達3人に対して、この2人が対応してくれるとのことです。

黒髪の先生(マルティン)が、まずはウォームアップだ!と言って我々をビーチではない方へ誘います。

なぜかビーチに隣接した道路の歩道橋の上でストレッチと簡単なウォームアップ、そしてボードの上での基礎的な姿勢を学びます。

歩道橋の下は車がビュンビュン行き交っており、正直、ちょっと怖かったのですが(柵の間隔も広めだったので)、マルティンは全く気にせず、レッスンを進めます。

とりあえず、腹ばいの体勢→忍者座り→横向きに立つ、というのをスピーディーにするのが大事なようです。

歩道橋の上で、腹ばい→忍者座り→立つ、という動作を何度か練習したのち、ようやく海へ向かいました。

すると。

なんと、ビーチが石!

ビーチと聞いて当たり前のように砂浜を想像していましたが、ここのビーチは石で出来ていました。石浜と言うのでしょうか?
海に近い方の石は拳大〜少し大きめくらいの黒っぽい感じでした。

岩浜の初めての感覚に戸惑いながら、何とか入水。
沖の方へ行ってから、遂にボードに乗ります。

細かいことは忘れましたが、波を目掛けて?腹這いでパドリングし、波の上に乗れたら?良きタイミングでさっと忍者座り、からの立つ!という感じだったと思います。
パドリングが遅くて間に合わないのでマルティンが手で押し出してくれてようやく波の上に行き着きます。

いよいよ実践だった訳ですが、結論、、、

立てました。

うおー、なんか立てたー。

と思えたのも束の間、波の降り方?がわからないので最後は波と共にクラッシュするしかありません。

波のしぶきと共に海の藻屑になります。

他の場所でサーフィンをしたことが無いので比較できないのですが、多分、リマの波はかなり大きいのでは無いかと思います。
波が大きいので、波の上にいられる時間が長く、少しモタモタしても猶予があるので、初心者の私でも割と簡単に立つことが出来たのだと思います。
一度大きな波の上に乗った時はあまりにも高くて(体感では地上より2mくらい上)、ちょっと怖かったです。

横を見ると後輩もわちゃわちゃしながらも、ちゃんと立てていました。

海の藻屑になるのは私と一緒でしたが。

その後も、パドリング(マルティンによるボード遠投)→忍者座りからの立つ→海の藻屑を繰り返します。

一回、波から落ちるところに少年がいて、危なーい!となりましたが、なす術なし。少年が、私や私のボードで怪我しませんようにと短い時間の中で祈りながら藻屑になりました。
少年は無事でした。良かった。ごめんね。

また別の時は藻屑になったあと、浜の方まで流されてしまい、波の引く力と押す力に翻弄され、岩浜に打ち上げられては、波と共に海に引っ張られ、立ち上がって歩くことも、海に入って泳ぐことも出来なくなり、ずっとコロコロ転がる岩浜の小石のようになってしまった時もありました。
マルティンに救助され、何とか岩浜に戻りました。
波の力ってすごい。もし1人だったら死んでたかもしれないと思うほど、何も出来ませんでした。

そんなことを繰り返して、海水を大量に飲んだのもあり、途中、車酔いみたいな感じで気持ち悪くなり、海に少し戻してしまったりもしました。

後から聞いたところ、後輩も大体同じような感じだったらしく、途中でもうやめたいとオスカル(金髪の先生)に申し出たらしいです。

オスカルは、2時間コースだからNo!と断ったそうです。笑

やめた方がオスカルも仕事が減って楽な気がするけど、後輩にサーフィンの楽しさを知って欲しかったのでしょうか。。

ちなみに、先輩はほとんど視界に入ってきませんでしたが(私が海の藻屑になってばかりだったので)、普通にサーフィンを楽しんでいたと思います。

そんなこんなで、私と後輩のサーフィンデビューは終わりました。

サーフィンは、波という自分発信ではないエネルギーを使って、だけど自分の体が最前線でそのスピードや高さを体感できるのが楽しいのかなと思います。

そういう意味では、自動車スポーツや、スキーやスノボにも似ているのかもしれません。
それらと違うところで言うと、海の中に「入って」やるので、自然との一体感を感じられるのも魅力なのだと思います。(私は一体感と言うより、藻屑・小石という感じでしたが、、)

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先輩、連れていってくださり、ありがとうございました。

そして、オスカル、マルティン、教えてくれてありがとう。
結構スパルタだった気がするけど、立つことができて私は満足です。

また、リマの波も、お世話になりました。
あなたは強く、恐ろしくもあるけど、色んな人を楽しませていてすごいですね。私も楽しみました。

最後に後輩、私の願望に付き合ってくれてありがとう。
大変だったね。笑

次やる時は波の乗り方だけじゃなくて、降り方も教えてもらいましょう。

さて、サーフィンの話はこれにて終わりですが、旅はまだ続くので、残りの旅路についても折角なので書いていきたいと思います。 つづく