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東京の見えない階層

私は東京出身者なのだけど、見えない階層が見えてしまってから東京コンプレックスを抱いてる。(大田区出身)

東京にはいろんな階層がある
そんなリアルな描かれ方をしてる映画「あのこは貴族」を観ての感想。

松濤に住んでるお嬢様でもその上の階層にはいけない壁があるよな、とうまく描かれてることに感動した。今までの映画やドラマは、めっちゃ貧乏か非現実的なお金持ちの話が多かったけど、上流階級のリアルさがすごくおもしろかった。

私がこの見えない階層が見えてしまったのは高校生の時だろうか
高校から目黒区の女子校に通ったが、明らかにお育ちのいい子がいる。

謝恩会は帝国ホテルだったし、八芳園でテーブルマナー講座もしたし、遠足はそもそも1泊2日で、高1のとき神戸のオリエンタルホテルに泊まっていた。やることなすこと身の丈に合ってない感、いや、お育ちにあってない感がすごかった。

高校から入った子達は外部生と呼ばれ、中学からの子たちは内部生と呼ばれてる。私は高校から入ったので外部生。

内部は内部で優遇される面、外部は外部で優遇されることがある不思議な校風だったと思う。もしかしたら女子校あるあるなのかもしれないけど。

そして、外部の中でも階層があった。外部生の半分はバスケが強い子たちがスカウトされて入ってきてて、そのバスケ部が学校の知名度をあげていることに貢献してた。だから先生たちもバスケ部に甘い。今思えば、それが稼ぎ頭となっていたのだから、そういう態度にもなるよな、とは思うけど、当時は世の中って不公平!と感じていた。

この内部生と外部生、やはり最後まで分かり合えなかった気がする。それは向こうもそうだったと思う。でもどちらかといえば、内部生の方が、親の教育意識が高いからそのプレッシャーとかもあって大変だったのかなぁとか思った。

どの家に生まれても、それなりにみんな大変なことがあるよね、と感じたのだけど、すごく素敵な映画だった。

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