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春の養生スープ

お久しぶりです!

数週間くらい前から急に夏の陽気になったシドニー。
私この前タンクトップ一枚という出立で仕事してたけど、今の時期にそんな格好してたら夏になったら一体どんな服装をするのでしょうか。
今週からは少し冷え込んでるので、職場にも風邪ひきさんがたくさん訪れそうな予感。

最近は春だからか、ここ最近は腸のデトックスをしたいとやってくる人が多く感じます。Spring detoxといって宣伝もよく見かけるし、東洋医学でも春は”肝”の働きが活発になるのでケアをするといいそう。
私の勉強した西洋ハーブの世界ではデトックス、は腸、肝臓、腎臓などを分けて扱うことが多いかも。どの臓器も繋がっていて、どれか一つが不調だとデトックス機能はうまく働かないですからね。デトックスと一言で言っても奥が深いです。

さて、特別検査を受けて寄生虫がいると断定を受けたわけではないのに、”多分寄生虫いると思う!”と自称してくる人がとても多いです。
そしてみんなこぞって強めの抗菌性のあるハーブを欲しがります。抗菌性のあるハーブは効き目は強く”悪い菌”を除去してくれるが、”良い菌”まで除去してしまうので注意が必要。きちんとコンサルテーションや診断を受けて対処しないと、むしろ症状が悪化してしまうことも。

ここ最近は毎日そういった対応をしていて、少し深堀してみると胃腸の不調は確かにありそうだけど特別それらの強い抗菌ハーブを使う必要がなさそうなことが多く、胃腸の細胞壁を保護するサプリメントやプロバイオティクス、悪い菌だけ除去してくれて良い菌を増やすハーブを進めることが多いです。
季節の変わり目や外食が増えると自律神経にも影響が出て消化力が弱くなったりしますしね。

でも直近で食中毒にあっている、東南アジアに旅行に行っていた方で今も胃腸の調子が良くない方は一度ナチュロパス含め、専門家に相談してみると良いと思います。


そんな私も一ヶ月ほど前からパーソナルトレーニングに通い始め、始めた翌週にダウン。笑
運動すると一時的に免疫が落ちるのか、日常生活に頻繁に影響が出るようになったのでここ数年すっかりワークアウトと呼ばれる類の運動から遠ざかっていたのです。けど30過ぎたし、そろそろ落ちた筋肉を取り戻さねばと思い立ち通い始めました。
骨密度の検査でいつも引っかかっている母の影響もあり、私も更年期後のために骨密度も今のうちに蓄えておこうと思った次第です。更年期過ぎて骨密度減ってから運動したりサプリメントとってもあまり効果ないからね!ぜひ若い人に知っておいてもらいたいです。若いうちにしっかり筋トレ。ヨガやピラティスでは骨への負荷が少ないのでしっかりウェイトトレーニングをしていきましょう。30代からの更年期へ向けたケア!


さて、筋肉も体力もない私は2回ほどセッションを受けたら案の定ダウン。悲
症状は特にないのに体の力が出ずベッドから出られない日が数日続きました。初めは生理と重なったのもあって貧血かと思い、慌てて栄養たっぷり牛の内臓のフリーズドライしたものが入ったカプセルを摂りはじめたくらい。笑 

でもあまりにも調子がおかしいので毎月通っている鍼に二週間間隔詰めて駆け込み、整えてもらってなんとか落ち着いてきました。
いつもの私の脈と全然違うね、と言われたものの原因は不明。身体の経絡がうまく流れていなかったようで整えてもらってから回復していきました。

無症状だけど疲労感だけがあるコロナとかもよくあるので少しでも調子が良くないなと思ったらケアをきちんとするのが大事だなと改めて思いました。

虚しくなるくらいか弱い身体なのですが、きちんとケア方法を知っているおかげで普通の人の7割くらい(?)の体力で生活できています。笑


八珍湯

体調の崩れやすい季節の変わり目に私がよく作って飲むものに八珍湯という生薬のスープがあります。鳥一羽や鶏ガラを大きな鍋で煮込み、しっかりお出汁が出たらそこへ生薬を入れて再びくつくつ煮込み、基本スープだけを飲みます。


八種類の生薬を組み合わせたもので、気と血を補ってくれるものらしい。東洋医学のものだけど、実は入っている生薬の一部はナチュロパスにも馴染みのあるものたち。西洋ハーブとは違って長い歴史のある東洋や、インドのハーブ療法を少しかじるとハーブを使って治療することの本質が見えてきてとても面白いです。

今回はCarriage works marketの大好きなお肉屋さんで買ったオーガニックかつ放牧の鶏ガラ2羽分と、これまた私がよく冷やかしに行くシドニー中華街近くにある薬棚がブワーーーーーっとレジ裏に並んでいる中華系の薬局で買ったスープキットを使用。
お店の人曰く、一回にこの量を全部入れて、取り出してもう一度使えるよ、とのこと。


ここに生姜と棗を入れて八種類の生薬です。

しっかり洗った鶏ガラをさっと下茹でし、綺麗に灰汁などを洗い流したら再びお鍋にたっぷりのお水と共に入れて2時間ほど煮込み、その後生薬を入れ再び30分から1時間ほど煮込んで完成。味付けはお好みでお塩を。


私は生薬は後入れで煮出します。


独特の苦味のあるスープですが、不思議なことに体が欲しているときは苦味を苦に思わず、ついつい飲み干してしまう美味しさです。たまに体が欲していない時があり、そういうときは全くスープが減らないことも。笑

中華系の友人曰く鶏肉よりも骨付きの豚肉を使うことが多いらしいのでだけどもオーガニックの豚肉が手に入れづらいこともあり、入れるものはあるもので代用可能。あまり深く考えなくて大丈夫だと思います。私は美味しく飲みたいので生姜やネギ、椎茸や昆布も味に深みを出すために入れてます。

使用するお鍋も本来は土鍋を使うのが基本だと思うけど私は普通のステンレスの大鍋使用。薬膳スープだからとあまり難しく考えずに、栄養たっぷりでハーブの効能もとれるボーンブロスだと思えば気軽に作れるよね。


さて、じっくり作った5Lのスープは三日ほどかけて朝晩飲み続け、飲み終わる頃にはだいぶ体調も良くなってきました。


パーソナルトレーニングも体がフラフラすぎてどうなることかと思ったけど山を乗り越えたのか、先週はセッションの後もあまり身体の痛みや疲れを感じなかったです。

いいぞ、私の身体…!!

この調子で体づくり引き続き頑張りまーす。

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