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「ナチュレS」のパッケージデザイナーさんはこんな人(その②)


その①は、以下リンクからぜひご覧ください♪



(第2回:「ナチュレS」のデザインについて)


【Q】「ナチュレ S」の開発コンセプトをお伝えした上でデザイン案制作に入っていただきましたが、デザイン前の〝素″の状態の本品の第 1 印象はどの様なものでしたか?

他社さんとは違う原材料を組合わせた甘味料ということ。消費者の健康を考えて生まれた商品ということ。浅田飴の皆さんの愛と情熱の結晶のような製品ですから、パッケージでアピールすることができたら、あとはリピートしてもらえるのは間違いないなと思いました。

【Q】今回は社内的にも気合いの入った商品ということもあり、アルスネットワーク様を含めてデザイン会社3 社でコンペという形を取らせていただきました。デザイナーさんにとって「コンペ」とはどの様なものですか?

コンペは嫌ですね(笑)!
何というか、パートナーに「そろそろ倦怠期かなぁ、他の女も味わってみるわ」って堂々とコンパに行かれるような気持ちかなぁと・・・。

(担当者)なんと!!
     大変なことをしてしまったような、、、
     コンペすみません・・・(笑)。

コンペを語る

【Q】川島さんにご提案いただいたデザイン案は色々な切り口のものがありました。最終的には商品コンセプトに最も見合うデザインを採用しました。
残念ながら不採用だったデザインも川島さんの想いが入っていると思います。

不採用デザイン

↑ 残念ながら不採用になったデザイン

素材を生かした甘味料だったので、素材感をアピールしたものをご提案させていただきました。中には鳥をモチーフにしたデザイン案(上記写真左)を提案しましたが、これは鳥が「飛躍」とか「自由」の象徴で、「ナチュレ S」を使って「しあわせを運んできて欲しい」という意味を込めました。つばめが巣をつくると、その家に幸せがやってくるという言い伝えがあったり(^^)、鶴も鳳凰も、コウノトリもみんな幸せの意味を持っています。鳥モチーフはラッキーモチーフとして好まれているんです。
提案するデザインは、それぞれ意味を持たせています。

ちなみにそんな鳥モチーフは新しい当社の名刺に入れちゃいました! ↓

名刺リサイズ

【Q 】消費者アンケートを踏まえて、晴れて川島さんのデザインを採用することが決定しました。
当時のお気持ちは?

後悔しないようにデザインさせていただいたので、コンペで他のデザイン会社に負けても悔いは無いなと、お返事を待つ間にずっと自分に言い聞かせてました。これまた秀吉の言葉なのですが、「戦は六、七分の勝ちを十分とする」というのがあって、これまでコンペで採用いただいた数は六、七分を超えていたので、長いデザイナー人生をひとつの戦だと考えたら、もはや十分だと(笑)。でも ご連絡いただいた時は、心の底から嬉しかったです。


【Q】そこから何度も微調整をお願いしたり、狭い裏面に表示類を入れてもらったり、ボトルシュリンクの収縮率の計算にお付き合いいただいて、入稿データを何度も修正していただきました・・・。

ほぼ毎日、担当者から何かしらの相談や指示が入る生活が1ヵ月は続いたかと、嫌でしたよね?(汗)

それは楽しかったです。目指す着地点に向かって、みんなで一致団結して進むのは楽しい作業なので嫌だなんて思いませんよ(^^)

(少しの違いボトル)

↑ 微修正のデザイン案の一例。この違いわかりますか???

keisai-リサイズ

↑ 担当者からの修正指示はこんな感じ

【Q】いつも川島さんは出来るだけ「大安」に入稿※したいとお聞きしています。
「ナチュレ S」の入稿日も「大安」でしたよね?

入稿データ

生まれ育った家が先祖代々から続く本家だったので、そこは物心ついたころから染み付いている習慣といいますか、大切にしています。
大安に入稿した案件は、色校正も大安になることが多いので、大安スパイラルになって縁起が良いので、その商品は、やはり売れているような気がします、気のせいかもしれないですけれど?!
スポンジや歯ブラシおろすのも大安を心掛けています。大安でない日におろしたスポンジはすぐにダメになりますよ!

※入稿・・・完成したデザインデータをパッケージ製造メーカーに引き渡すこと


【Q】 「ナチュレS」の発売に向けて最後に「ひとこと」いただきたく思います。

「ナチュレ S」 は、中身はほんとに間違いない商品です!
使っていただいたらそれをわかってくださると思うので、店頭でこのパッケージを見つけたら、是非ご購入いただけたら嬉しいです!
私は爆買いしてみんなに配ります!

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【さいごに】

インタビューの日は梅雨真っ只中で朝から雨が降ったり止んだり。
パッとしない、ぐずついた1日と天気予報でもそんな調子でした。

スタジオからの撮影 地面を叩きつける大雨の様子 ↓

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インタビュー開始から1時間ほどが過ぎた時、東小金井にあるスタジオ周辺は雷とどしゃぶりの急な大雨が降り出していました。
「わぁーすごい雨!でもインタビュー終わる頃には、雨止みますよ、きっと。私、晴れ女ですから!」と自信満々な川島さん。
インタビューが終了間近に近づき、最後に「ひとこと」をもらった瞬間、ゴロゴロゴロォォと雷⚡が近くに落ちたような・・・。
その後、すぐにスタジオの片付けに入るとウソみたいにピタッと雷と雨が止んだのです。さらにスタジオを出る頃には、梅雨明けを思わせる程、夏の日のような強めの太陽が出ていました。

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いつも前向き、周囲を明るくしてくれる川島さん。
川島さんは、まさに“お日様”みたいな素敵なデザイナーさんでした。

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