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萩尾望都さん『ガリレオの宇宙』を読んだいちファンの幸せ

『タッチ』全話が無料で読めるということで、サンデーのアプリを落とそうとApp Storeを開くと、萩尾望都さんのインタビューとオールデジタルの新作『ガリレオの宇宙』が出てきました。。

わたしの青春は萩尾望都さんと共に…なく、十分大人になってからの出会いでした。小学生の時は『りぼん』『なかよし』、中学生では『別マ』を読んですくすく育ち、高校生でなぜか『花とゆめ』で一瞬面白い方向にいった後、大学生の頃は漫画を読まなくなってしまったのです。

そして、大学院生の時に男性の友人にこう言われました。

「『残酷な神が支配する』すごいで。読んだほうがええで。」

なんだかすごいタイトルだなと思いつつ、男の人に勧められるという意外性に興味を持ち、早速よんでみたところ…かなりショックを受けました。辛すぎて2回目は読めていないです。死ぬまでに2回目を読める日が来るのだろうかというレベル。

『残酷な神が支配する』は凍結しておりますが、萩尾望都さんの他の作品はこれを機に読み始めました。

時が経ち、2019年12月。私はついにご本人の存在を我が目で確認するという僥倖にめぐりあい(萩尾望都さんの講演会に参加)、目の前で『ポーの一族』のエドガーとアランが勝手に動くという話を聞いた時にはもうしびれすぎて、今こうして書いていてもしびれが蘇ってくるほどです…(泣)。

そして、冒頭に戻り、今日の出来事。

インタビューは、Adobeなどのアプリを使用してデジタルの漫画を作成することについて感じられたことなどがメインになっており、新しい挑戦は「新しいことだらけで、楽しい作業」だったと語っておられます。

こを読んだ感想は、いやー、単純にすごいなという感想です。そして、勇気づけられます。勇気100%です。

自分でも一瞬「勇気づけられる」っておこがましいかな…と思いましたが、実際そうなんです。

なんで勇気づけられるといった感情が生まれてくるのか考えてみたのですが…

それは決して、私よりも年上の人が新しいことに挑戦しているから勇気づけられるわけでも、レジェンドが今までのやり方を変えていく姿に勇気づけられているわけでもないんですよね。

ただ自分が好きな人が輝いているから、素晴らしい作品を生み出しているからというのが一番しっくりくる理由だなと思います。嬉しくなっちゃって、勝手に元気が出てきちゃうんですよね。たとえご本人が私のことを知らなくても、その方のファンでいるからには、自分もその方に恥じないファンでいたいという感情もあるかもしれないです。

私が誰かのファンでいることに幸せを感じる瞬間のひとつです。

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