見出し画像

たけしとかおる

たけしとかおるは幼馴染だった。たけしはかおるが好きだった。好きすぎるあまりたけしはかおるのお風呂を覗いてしまった。かおるは自分を覗いていたたけしを見つけるとすぐに警察に通報した。それが二人の運命の分かれ道だった。かおるはそれからエリート官僚と結婚して女の子を授かり幸せな毎日を送っていた。やがて女の子が成長して高校生になったのだが、ある日女の子がかおるに誰かに覗かれている気がすると訴えてきた。かおるはじゃあ見張ってみようとずっと見張っていたが、そこにむかしのたけしそっくりの男の子を見たのだった。まさかと思って男の子を捕まえて事情を問いただすとやっぱりたけしの子供で、毎日親子で代わりばんこで覗きをしていたと白状した。かおるは頭にきて親子とも警察に突き出した。さらに時が経って娘の産んだ孫の女の子が成長すると、また覗き問題が発生した。かおるたちは親子三代で真相を究明したが、やっぱりたけしの孫が犯人だった。たけし一族は親子三代で覗きを続けていたのだ。このたけし一族とかおる一族のひ孫が後に禁じられた恋に落ちるのだがその出会いもやっぱり覗きであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?