殺意

 今度こそ殺してやると私はペットの中で何度も呟く。もう我慢の限界だった。毎日夜になると奴はやってきて私に一方的に暴力を振った。奴の暴力で私の肌は赤く腫れ上がってしまった。なんでこんなに暴力を振るわれなきゃいけないのか私にはわからない。奴に向かって問いただしても、奴は私のいうことなんか聞かず、私に向かって貼りつき、その唇を私に突き刺してくる。その痛みは痒みとなり毎夜私を苦しめる。やっぱり虫でも殺しちゃダメだと頑張ったけどもう限界。こんど私の血を吸いに来たら奴ににキンチョールぶっかけてやるから。そう心に決めて私は奴を待ったけどこんな時に限って奴は来ない。今年もやってきたアイツ。私と奴の戦いはいま始まったばかりだ。

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