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短編

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短編小説を集めました
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#ロック

続・札幌でサッポロ一番を食べる ~彼女と過ごした奇跡の三日間

一日目  こうして僕はまた北海道に帰ってきた。勿論また札幌でサッポロ一番を食べるためだ。…

秋(空き)時間
8か月前
135

ひとちがい

 三連休の大阪。ここはなんば駅の高島屋前。緊張で震えながらアコースティックギターを手に歌…

秋(空き)時間
1か月前
14

ビートルズのいない世界

 ヨーロッパ中に混乱を引き起こしたあの世界大戦から半世紀が経とうとしていた。ヨーロッパ各…

秋(空き)時間
2か月前
32

月曜日

 ブルーマンデー。イアン・カーティスの憂鬱。誰だって自殺したくなる時がある。ニュー・オー…

秋(空き)時間
4か月前
14

キャリー・ザット・ウェイト

 ビートルズの『アビーロード』が爆音でかかる中、男と女が重い荷物を持って歩いていた。二人…

秋(空き)時間
5か月前
14

クリエイターフェス用短編:路線変更

#クリエイターフェス  音楽好きに非常に人気の高いギターポップバンドボーダーシャツは今活…

秋(空き)時間
7か月前
27

名探偵コブゼックを探して

 先日若くして亡くなった人気推理小説作家グレン・ポプキングに『名探偵コブゼック』という人気シリーズがある。このコブゼックという私立探偵コブゼックがその名推理で難事件を解決する連作には一般読者だけでなく、純文学の読者にさえ熱狂的なファンがいた。この推理小説としては大したトリックもなく、どちらかといえば初心者むけと見られるこのシリーズだが、何故難解な小説を好むと思われがちな純文学の読者まで魅了したかというと、それはひとえに主人公の名探偵コブゼックのキャラクターの魅力である。  

ギターしか愛せない

家庭訪問 「お父様、本日ご自宅に伺ったのは照山くんの事についてご相談をするためです」と…

秋(空き)時間
8か月前
35

深夜のシティポップ

 バーの壁に浮かぶ二つのシルエット。カウンターの真上のライトに淡く照らし出された二人。僕…

秋(空き)時間
8か月前
23

あるロックバンドの受難

 現代ではロックは完全に時代遅れのものになってしまった。確かにロックのコンサートはいまだ…

秋(空き)時間
9か月前
26

BE MY BABY 後編

インディアンサマー  それから照山と美月玲奈は空いた時間を見つけて会うようになった。ただ…

秋(空き)時間
9か月前
19

懐かしの友

 街中で偶然旧友に会った。彼とは大学時代に友達になり共に楽しい時を過ごしたが、社会人にな…

14

ドライビング・ユア・ガールフレンド・ホーム

 僕は今日も車に彼女を乗せていた。彼女は僕の友人が付き合っている女性だけど、僕という人間…

4

別れのシーン

「じゃあこれで永遠にお別れだな。もう二度とここには戻ってくる事はないけど達者でな。まぁ。安心しろ。俺はいつまでもお前のことなんか引きずらないから。どうせそのうちにお前のことなんて記憶の彼方から消えてしまうんだから」 「ねぇ、忘れもの大丈夫?私もいつまでもあなたのこと引きずるのイヤだら、出来るだけあなたのこと思い出したくないの。だから出来るだけあなたに痕跡を残して欲しくないの。ワガママだと思うけど私の気持ちわかってね」 「わかっているさ。でも安心しろ。もうお前の部屋に俺のも