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短編

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札幌でサッポロ一番を食べる!

一日目  9月のシルバーウィークは北海道へ三泊四日の旅行に行った。前々から北海道には行き…

小物ルシファー

 公金横領の罪に問われたルシファーは天国から追放されて堕天使となった。彼は天国から追放さ…

キャラクターを救え!

 ヒーローはピンチの時にやってくる。その通りに彼はピンチの青年の前に現れた。 「おい、君…

自意識過剰男

 俺が席に座ると隣に座っている奴はいつも立ってどっかに行ってしまう。女は勿論男もだ。俺は…

ムード歌謡歌手二時間ドラマに出る!

 ムード歌謡の大御所天極千鳥が二時間ドラマに出演することになったというニュースはたちまち…

曽根崎心中裁判

 人は死んだ後、輪廻転生しまた新たに生まれ変わるというのはよく言われる話だ。だが輪廻転生…

大阪人はカレーに卵を乗せる

「大阪人はカレーに卵を乗せるんだぜ」 と僕は言った。 それを聞いた君は突然どうしたのと僕に聞いてくる。 僕は別に意味はないさと笑う。 「ふ〜ん」なんて君は少し不満げな顔をする。 大阪人はカレーに卵を乗せる。 僕はさっきと同じ事を台風一過の青空の下で繰り返す。 君はそんな僕に「君って面白いね」と微笑んだ。 突然午後の授業の開始を告げる鐘が鳴った。 それを聞いた僕らは太陽の下教室へと全速力で走る 微笑む君 息を切らす僕 大阪人はカレーに卵を乗せる 大阪人

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エヴリシング・マスト・ゴー

 終わりってやつはいつも呆気ない。この間病院で死んだアイツだって寝ていたらいつの間にか死…

【2000字のホラー】変態の顛末

「ちっ、やっぱり来ねえでやんの」 と冬の夜の渋谷のハチ公前で待ち合わせをしていた片桐浩介…

ぼくら

 ココは全てが取り上げられた世界。僕ら男には自由というものがなかった。スマホの情報は妻に…

第三の小説

第一の小説 現代の無頼派と呼ばれていた純文学作家鬼嶋健介が急死してから半年が経った。鬼嶋…

おっさんたまご

 同じパックに入れられたたまごたちは初めて会う他のたまごに「短い間ですけどよろしゅうお願…

高級つけ麺

「やれやれすっかり高級店になっちまったな。昔はくだらねえラップかけてたのに今じゃクラシッ…

秋(空き)時間
2週間前

ハードボイルドカフェ

 全く呆れたもんだ。俺がカフェに入った途端客どもは一斉に端っこに逃げやがった。女は勿論男もだ。だが、まあこの風体なら逃げられても仕方がないのだろう。汚れの染み付いたコート。その下のヨレヨレのスーツ。マスクなしの無精髭に、フケが降りかかった髪。誰だってこんな人間と近づきたくないはずだ。おまけにこの野獣のような鋭い目で睨まれたら……きっと奴らは俺を裏の世界の人間だと思ってるかもしれない。探偵なのかと勘ぐってるかもしれない。社会を全て知りつくした男。自分の知らない世界を全て知ってい

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