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お金と時間、どっちを優先してる?

私が子ども2人を育てながら、アメリカのシアトルで公立学校で教師をしていた頃は、お金に困っていました

私の夫の仕事がうまくいかなくて、3人の扶養者がいるという家庭状況だったので、私の給料でやりくりしていかなければならないというプレッシャーを感じていたんです。

当時のシアトルと言えば、マイクロソフト、任天堂、ボーイング、スターバックスやコストコなどのアメリカ本社があり、地域社会の経済は豊かで、みんな旅行に行ったり、車や家を買ったりと消費重視の時代でした。ちなみに、アマゾンもシアトルを拠点としていますが、当時はまだそんなに有名ではありませんでした。

私はそんな市民の華やかな生活とは裏腹に、価格を見ながら少しでも安いものを選んだり、自分の財布からなるべくお金を出さないようにケチをすることに命をかけてたんです。

週に1回食料などの買い出しに行く前には、20−30円ぐらいの割引のために、時間をかけて新聞や広告の折り込みを切ったクーポンを集めていました。

集めたクーポンを精力的に使うだけじゃなく、少しでも安く買い物をするために、車で片道1時間以上かけて、スーパーをいくつか回っていました。「お米はここで買って、卵はここで買う」みたいな感じです(笑)。

今振り返ってみると、価格を調べる時間、どこで何を買うか考える時間、ドライブの時間、レジで待つ時間、ガソリン代、そして、これらに付随するストレスなどを考えると、全然お得ではありませんでした(笑)。忙しくて余裕がない心を自分で更に貧しくしていた気がします。

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よくよく考えてみると、実は貯金もあったし、公務員だった私の福利なども充実していたし、収入も安定していたし、住宅ローンもそんなに家計を圧迫していなかったので、毎月の出費は落ち着いていて、そんなに焦らなくても大丈夫だったはずでした。

自分の貧しい心が貧しい現実を引き寄せていたように思います。他の人と比較をして、「もっとお金があれば、もっと安心できるのに!」なんていう欠乏感をもって生きていたんです。

でも、安心感というものは、自分の内側から来るものなので、収入がいくら増えても感じられないことも多いんですよね。「支出は収入に比例する」と言われるように、お金はいくらあっても十分だとは思えないのが人間です。億万長者のセレブがお金を使いすぎて破産したりするニュースなんかをよく聞きますよね。

確かに、貯金や保険などで備えるものに備えておくのは大切かもしれません。でも、それよりももっと大切なのは、「どんなことが起きても大丈夫だ!」という未来に対する信頼や安心感を感じられることだと思います。

そんな安心感が感じられるには、お金ばかりを優先せずに、時間を大切にすることが必要になるんではないでしょうか。

お金の価値は、ドルや円などのサインで数値化されるのでわかりやすいです。でも、時間の価値は客観的に見えるものではないのでわかりにくいですよね。

リラックスできる時間、自分の好きなことをする時間、家族や友達などの大切な人を大切にできる時間をとっていきます。そうすると、そんな時間に感謝でき、心が満たされ、今を感じて生きていくことができます。

基本的に人間は、2つの異なる感情を同時に感じることはできません。だから、感謝の気持ちと恐怖感は同時に感じることができないのです。ということは、感謝の念を感じている時は、将来への不安を感じることは少なくなっていくのです。

お金はもちろん大切です。お金があることで、選択の自由や精神的余裕が得られ、自分の好きなものや人に囲まれる幸福感も得られます。様々な研究でも、年収780万円ぐらいまでは年収が上がるにつれて人々の幸福感も上がることが研究でも証明されています。

けれでも、お金ばかりを大切にして、自分の限られた時間をそれと引き換えにしては、今を犠牲にしてストレスを感じながら生きていくのなら本末転倒だと思います。

死ぬ前に人が後悔することのナンバーワンは、「大切な人との時間をもっと楽しむべきだった」というものです。「もっと家族を優先せずに、稼げる時にもっとお金を稼げば良かった!」と後悔する人はほとんどいません(笑)!

お金は時間があったら稼げますが、時間はお金では買えないのです。

ニューヨーク・タイムスのアメリカ人4000人の調査では、お金よりも時間を重視している人の方が幸福感が高いということを示しています。私も、お金だけではなく、時間も大切にして、感謝や幸せを感じながら生きていきたいなぁと改めて思ってこんなことを呟いてみました。

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