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生活水準は落とせない【ラチェット効果】
ラチェット効果ってご存じですか?
アメリカの経済学者・デューゼンベリー氏が提唱した人間の生活水準に関する心理的な効果を指す経済用語です。
ラチェットとは ”歯止め” の意味で、よくラチェットレンチの略語として使われます。
ラチェットレンチはこんなやつですね↓
![](https://assets.st-note.com/img/1638851483399-F7wpAqZYzF.jpg)
この工具、建築現場などでボルトやナットを締めるときに使うのですが、
一方向にしか回りません。
右回転はするけど、左回転はしない的な。
それと同じでラチェット効果とは、人間の生活水準は上げるのは簡単ですぐにできるのですが、逆に落とすとなるとほとんどの人が難しくなります。
デューゼンベリーによると、
人は物価の上昇などや自身の所得が減少した場合に、
それまでの最大所得を得ていた時の生活水準をなかなか下げることができない
としています。
ここから僕たちが気をつけるべきことは何でしょうか?
それは、
たとえ所得があがって裕福な暮らしができるとしても、
生活水準を上げることは慎重に行った方がいい
ということです。
一度生活水準を上げると下げられないことはわかった。
だけど、じゃあ自分は死ぬまでひもじい生活を続けないといけないの?
というとそうではありません。
大事なのはリスクをしっかり想定できているか?です。
生活水準を上げたがゆえに起こるリスクとは、どんなものがあるのか。
・不景気により、収入が減り生活費が払えない
・怪我や病気などで急にまとまったお金が必要になった
・子供が私立大学に行きたいといい、これまたお金が必要
・親が老人ホームに入る必要があり、それには毎月とんでもない支払いがかかる
といったように日常には突発的にお金が必要になるケースというのが隠れています。
そういったリスクを想定し、じゃあ自分がケガをしたときには入院費用がどれだけ必要なのか、
子供を私立大学に行かせる場合は費用はいくらか、
それらを逆算で考え、
それを踏まえてもお金に余裕があるという場合は、生活水準を上げても問題ないでしょう。
人生、自分で考え、自分で行動を起こしていった人が勝利するのです。
思考停止せず、特にお金のことに関しては義務教育の科目にも入っていないので、よく考えてから動くようにしましょう!!!
それでは今回はこのへんで。
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