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やさしくされると切なくなる
冷たくされると泣きたくなる天気のはなし
冬ですね。
先日、ちらちらちらりと今年の初雪が通り過ぎていきました。
気温は0.2℃。氷点下まで下がらなかったですし、積もるということもありませんでした。初氷をまだ見ていない気がするので、今回の初雪は上空の冷たい雲からのギフトだったのかもしれません。
雪は美しいのですが、寒いとなんだか泣けてきてしまいます。
子どものころ、冷たい夕暮れ、一度だけ泣きながら下校したことがあります。地吹雪吹き荒ぶ時などは、歩道など逆に危険ですので、凍結した水路を歩いて帰ることがありました。
たまたまその日は自分ひとりでの帰宅で、悲しいとか寂しいとかではなく、単純に寒いと人は泣くんだなという記憶が残っています。
冬になると途端と、カメラを持ち出して散歩することが減ってきます。冬は嫌いではありませんが苦手なのです。手がかじかんで、カメラの操作が億劫になるのです。
そんな時は、でも・・・なと。歩こうと思った時には、シャッターボタンを押すだけのカメラをポケットに忍ばせて出かけます。
この日の愛機 「RETO Ultra Wide & Slim」 はシャッターボタンしかないフィルムコンパクトカメラです。「写ルンです」と同じ要領で撮影しますが、ストロボはありません。ちなみにレンズの焦点距離は22mmの超広角で重量はフィルムを含まなければ68.8gと超軽量です。
何も考えないでシャッターを押すだけ。
ここちいい。
このカメラや写ルンですなどを持って撮影していると、重いカメラを持っている時と比べて、なんだか気持ちが優しくなるような気がします。でも、撮れないものも多くあります。そんな切ない時は、肉眼に焼き付けて、諦めてその場を離れるのでした。
そうか、冬の散歩も、いいものだなと思えてきました。でも、大雪が降った時は? その時は、部屋のコタツで、雪見酒とでも洒落込みましょうか。
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