アモルファスとガラスとミスリルと
ガラスは固体か液体か
私はガラスを写すのが大好きです。
なにかのなにかでガラスは液体だと聞いた気がするのですが、先日アモルファスだという文書を目にしました。アモルファスという言葉をはじめて聞いたのは高校時代のことでした。
イギリスの文献学者 John Ronald Reuel Tolkien の小説「指輪物語(The Lord of the Rings)」の中で、ミスリルと呼ばれる架空の金属が登場します。
学生時代遊んでいたボードゲーム中に、こんな会話がありました。
「ミスリルはアモルファス金属じゃないか?」
「アモルファス金属は熱に弱いから、それじゃドラゴンブレスには耐えられないよ」
その時の思い出が、私の脳内にアモルファスという単語の引き出しをこしらえたのだと思います。
中略)と言うわけで「ガラスは液体」という私の記憶は、「ガラスはアモルファス」だとアップグレードされたのでした。
ミスリルとガラスは魅了の魔術を使う
冒険者がミスリルの武器を欲するように、カメラマンはガラスにレンズを向けるものなのかもしれません。
透明なグラスにピントを合わせる。ガラスに入り込んで屈折した光をフィルムに定着させる。ショーウインドーの写り込みで自画像を撮る。どうやらガラスは、すこぶる魅力的なモデルのようです。