期限付きの休みは休まらない
20代半ば、適応障害と診断され半年ほど休職していたことがあります。
この時の原因は上司との人間関係で、眠れない日が続き、ある日突然会社に行けなくなりました。
その時、心療内科の先生からこんなことを言われました。
「まずは、思い切って期限を決めずに休むって決めたらどうかな?」
その時の私は、
「睡眠さえとれるようになれば大丈夫なはず。1ヶ月も休んでいたら職場に復帰できない。」
と思い込み、先生の言うことを聞きませんでした。
しかし、薬を処方してもらい眠れるようになっても、回復しませんでした。
1ヶ月後、再び心療内科に行くと、先生は改めてこう説明してくれました。
「1ヶ月休むって決めても、最初の1,2週間は頭から仕事のことが抜けずに休めない。そして、残り1週間くらいになったら、また仕事へ戻ることを考えて頭が休まらなかったでしょう。結局、1ヶ月仕事を休んでも本当の意味でも休息は数日しか取れていないんだよ。」
「それならいっその事、期限を決めずに休むと決めて、『もう一度働けるかも。』と心から思えるようになったら復帰の準備をすればいいんだよ。」
幸い、会社側からも
「復帰を焦らなくても良い、ゆっくりと休めば良い。」
と声をかけてもらい、後のことを考えずに休む決意をしました。
結局、半年ほどで会社に復帰することができたのですが、
おそらく最初から『半年』と期限を決めていたら、タイムリミットが迫ってくるような感覚で、さらに精神的に追い詰められていたかもしれません。
いまは病気で療養中ですが、この時の経験をもとに焦らないように気をつけています。
今後のことは、回復したら考えればいい。
いまは心と体を休めて、自分の気持ちに正直に動こう。
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