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桐島あお
2022年4月24日 21:25
第三話みなとはとても優しい。指でふれるときも、舌をつかうときも、からだのパーツではなく「わたし」を見ているのがちゃんとわかる。みなとは目を合わせるのがすきじゃないみたいだけれど、たとえ視線が合わなくても意識がちゃんとこっちを向いている。「くすぐったいよ」靴擦れのあとを舐めてくれるみなとはわたしと目が合うと、照れくさそうに目を細めて笑う。いつもマスクで覆われている頬は上気して、普段から