今までの僕と読書と
ゆっくりと読書ができるようになった。
これがお気楽フリーランスになってから一番変化したことだと思う。
もちろん、サラリーマンの時にも時間が全くなかったというわけではないが、心的に余裕というか”余白”が無かった。
サラリーマンの時には通勤中にも読書をしていた。
その時は家から片道1時間の車通勤だったので、読書と言っても”読む”では無く”聞く”だったが。
これは時間のない人は一度試してみるのもオススメしたい。
さて話を戻そう。
読書の話である。
僕の中で読書は長い間継続している趣味のひとつになっている。
大抵の趣味は余裕が無かったサラリーマン〜バリバリ稼ぎ事業主時代に手放してしまったものが多い。
いくつかあるがアメフト観戦・登山などがそれに当たる。
しかし、余裕がない時でも本だけは離れなかった。
ここで母親から「この子は幼い時から本が好きで、いくら本を与えても2日もすれば次の本をねだられて大変だった」などというエピソードが語られれば、少しは美談になるのだが、僕は大学に入るまで自ら読書をした事は無かった。
どちらかといえばめちゃくちゃテレビっ子で、バラエティ・アニメ・ドラマはよく観ていたし、ラジオも好きだったので、読書は愚かマンガもあまり読んでいなかった。
当時のテレビやラジオの話もどこかで書いたり、話たりできればと思う。
僕は大学生になるまでは文章というよりも、映像や音声にばかり触れてきたのだが、転機を迎える。
それが一人暮らしを始めた事だった。
大学に入り、一人暮らしを始めると生活は一変した。
僕の実家は農家だったが、祖父祖母が中心となってやっていたため、僕は小学校に入る前からその手伝いをしており、それは高校卒業まで続いた(なんなら今でも人手がいる作業の時には片道3時間近くかけて帰省し手伝っている)。
しかも高校は電車で1時間弱、加えて自転車で30分程離れたところにあり、朝は始発に目を擦りながら乗っていったものだ。
その点、大学はすぐ近くにアパートがたくさんあるから、そのうちのひとつに住めば良いだけである。
大学まで徒歩3分という好立地なアパートに住む事になり、生活は激変する。
サラリーマンよりも規則正しい高校生活のお陰で、大学生になってからも朝に遅刻したり、授業をすっぽかしたりする事はなかった。
変化したのは、授業が終わったあとの生活だった。
有り余る程の余暇時間ができたのだ。
今までは高校から帰宅していた時間と農業の手伝いをしていた時間、塾で勉強していた時間が全部自分のものになったのだ!
今思えば、あの時のなんともいえない開放感が今のお気楽状態に繋がっているのかもしれない。
あまり興味がなかったのでサークルには入って無かったし、その当時バイトは短期のものをちょくちょくやっていたので時間を取られるものが極端に無かったから余計だった。
余暇時間ができたので、大学終わりに友達と遊びに行ったり、ずっと喋ってみたりと、すこぶる楽しかった。
そんな余暇時間の中で何気なくやってみたひとつが読書だった。
理由も覚えていないぐらい唐突に、大学の書籍部でふと目に入った文庫本を購入して、何にもないひとりぼっちの部屋の布団の上で寝転がりながら読んだ。
はじめて読んだ本にしては”骨太”だったかもしれないが、これが内田樹先生の「下流思考」だった。
長くなってしまいそうなので、内容は省略するが、ここから僕は内田先生の本にハマり、今でも愛読している。
内田先生、いつも勉強させていただいております。
大学2年になる時にはひとつの趣味になる程だった。
読書する事で、人の考えに触れる事が面白かった。
文章に現れる為人に触れるのが好きになった。
今では読書が趣味の枠をこえて、ひとつの支えにもなってくれている。
つまりは暇すぎて”なんとなく”始めたものが、心の支えの一部になっているのだ。
さあ、せっかくお気楽フリーランスになったんだ。
仕事は早く終えて、本の世界に戻ろう。
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