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400字くらいの話を書くと一首詠めると気づいた [日記と短歌]23,2,9


首都高に流れるひかり How to が汚した恋の知らぬ行き先/夏野ネコ


noteに来て面白いなぁと思ったのは、日々書き続ける仕組みが行き届いて、書く、発表する、のサイクルを楽しめるようかなり入念に設計されている点で、文章書きがどうやら苦手でなかったらしい私は、だから日記みたいなエッセイみたいな雑文を数日おきにアップする習慣を手に入れてしまった。

その日記を元に短歌を一首したためているのだけど、「ある程度の長さの文にして景を記していくと歌の解像度が上がっていく」というのは発見でした。
冒頭歌は先に詠むこともあれば後に詠むこともあって、面白いなと思ったのは、先詠みから文章を書くとそれが推敲のような役割を果たして歌がブラッシュアップされたりする点です。逆にテーマはあれど冒頭歌が全然思いつかない時でも、文章を書いていく過程でその輪郭が見えてきて、わりとすんなり詠めてしまうこともあります。

モヤモヤしたものを数百字の文にすることで、本当に書きたいこと「早い話が●●なんですよ」に徐々にピントが合ってきて31字に収束していくというか、「How to say」より「Waht to say」が見つかっていくというか…。

たとえば「うたの日」とかに上げる時、ウンウン唸って結果全然だった、みたいなことはよくあるのだけど「どうにかうまく詠もう」みたいな邪な心は捨てて、詠みたい景のディティールをエッセイみたいにまずはずんずん書いていくのは、けっこういいかもしれないな。もっとも一首詠むたび文章たくさん書くのはしんどくもあるけれど…。

でも虚構が多い私の短歌ライフの中で、このnoteで思いがけず生活詠の楽しさを知ったから、そこは、多分続けると思います。って言いながら今回の冒頭歌、ぜんっぜん実景じゃないじゃん!


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