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私の就活を振り返る~その①~

こんにちは。なつなつ@研究職です。

今回は私自身の学生時代の就職活動について振り返ってみたいと思います。長くなりそうなので何回かに分けてみます。研究職を志望する理系大学院生の皆さんの参考になれば幸いです。

所属していた研究室の様子

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まず私の就活の振り返りの前に、私の所属するラボの環境や学科の様子などをご紹介したいと思います。就活の前提条件として参考になると思います。

私のラボは某旧帝大でもそこそこ有名なラボで、それなりに忙しいラボでした。

休日は日曜日のみで、土曜日もラボに行く必要がありました。またコアタイムは特にありませんでしたが、大体朝9時頃から夜21時~23時頃までは誰も帰らずに残っているようなラボです。

現在の働き方からすると考えられないような状況ですが、実はこの環境でもそれほど辛さは感じていませんでした。

ラボ畜あるあるですが、そもそもラボに滞在する約12時間のあいだ常に神経を張り巡らせて実験しているわけではないですし、当然この時間の中にはラボの同期や先輩、後輩との雑談の時間も含みます。そうなると自然と滞在時間も長くなってしまうんですよね・・・。

研究自体も個人的には楽しみながら取り組んでいましたし、周りのラボもほとんど同じような状況だったので私としては何ら違和感がありませんでした。

ただ教授は結構厳しかったですね。特に就活に関しては

学生は実験するのが義務だ!というような感じの古風な教授で、就活中もしっかりと実験することが求められました。就活で欠席した日は土日や深夜に実験を埋め合わせよ!との指令も下っていました。

就活が進んだ際には教授に推薦状などを書いてもらう必要もあるので、こういった指示を無視して行動することもできません。

このようなラボの状況でしたので、私は基本的に就活で外出するのは週3日くらいまでに抑え、就活中は土日にも朝から晩までラボに行き、就活をしながら実験もするという生活を3か月ほど送りました。

正直、研究と就活のダブルパンチはかなりしんどかったです。

ただでさえ就活は初体験でやることも多いのに、ここに通常の実験も加わってそれなりの進捗を求められます。

こういう状況でしたので、とにかく時間を有効に、効率的に使いながら、就活と研究を進めていました。

就活初期「案外うまく行った」

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さて就活に取り組むには中々厳しいラボ環境ではありましたが、私はどうしても修士卒で就職したかったので就活に励むことになります(その理由はいずれ別のnoteにまとめます)。

しかし結論から言うと、私の就活は初期の段階からかなりうまく行きました

実は最初にエントリーした企業が某有名大手電機メーカーだったのですが、なぜかそこの研究員の方(結構偉い)に気に入られ、2人でお茶したり、1対1で研究所を案内してもらうという事案が発生しました。

これが就活解禁して約3週間後の出来事です。まだ他の企業の説明会にも行っていない状況だったので正直驚きでした。

このように気に入られた理由ですが、研究員の方からお話を伺うと以下の点がポイントだと分かりました。

・企業の求める人材のニーズと私の研究領域がマッチしていた
・電機メーカーは学生の採用数が非常に多かった
・ケミカルバイオロジー系で電機メーカーに注目している学生がそもそもほとんどいなかった

電機メーカーというと機械・電機系の学生を取りそうですが、実は化学や生物学に詳しい人材もかなり欲しています

例えば私が就活していた頃は電機メーカーもバイオ系事業に積極的に参入していましたし、化学系の学生さんは家電の塗料ゴムのパッキンなんかの開発にも重宝されていました。

私は事前にリサーチしてこれを知っていたので、意外と電機メーカーってケミカルバイオロジー系の穴場なんじゃね?と思って早期にエントリーしていました。

これがかなり功を奏し、就活超初期の段階から囲い込まれ、就活解禁1か月足らずで内定が出てしまいました。

しかし、内定は保留してもらった

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このように序盤からかなり上手くいった就活だったのですが、私は内定を頂いたにも関わらず「少しお返事を待って下さい」と回答を保留しました。

そもそもほとんど他の企業を見ていない状況で、この企業に本当に決めてしまっても良いものか、不安になったためです。

実験と就活のダブルパンチはかなりきつかったですが、新卒入社は一生を決める決断になるかもしれないと思い、さすがにこの状況で内定を受けるのは世間を知らな過ぎるのではと不安感を覚えました。

この点は内定を頂いた企業の方にもしっかりとお話しし、「色々な企業を見てから選んでくれていいから」とのお返事も頂きました。本当に良い企業に出会ったと思いました。

このようにして、なんと僅か1か月足らずで内定を獲得し、安心感を得ながら就活を進めていったのです。

長くなりましたので今日はこの辺で。

次回は就活中盤の様子について綴りたいと思います。



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