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2020年4月の記事一覧

幸せと孤独を腑に落ちる一言でまとめた小説に出逢った【マチネの終わり】

幸せと孤独を腑に落ちる一言でまとめた小説に出逢った【マチネの終わり】

今、マチネの終わりという小説を読んでいる。一言で表すなら、「今まで見てきた恋愛を表現しているすべての本や映画、ドラマとは段違いに心に残るもの。」という感じだ。

小説を読むのはいつぶりだろうと振り返ってみると、きっと中学生以来なんじゃないかと思った。

私は自分でも嫌になるくらい現実主義者で、ノンフィクション以外にはあまり興味が湧いてこなかった性だった。読む本といえば、政治や経済、医療や栄養につい

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24年間の人生で初めて『自分の生き方は間違ってないのかも知れない。』と思えた小説

24年間の人生で初めて『自分の生き方は間違ってないのかも知れない。』と思えた小説

『何かの間違いで、ハズレの人生にいる。』

と、今までの自分の人生に対して、「心の根底ではそう思っていたのかも知れない。」と割と最近になってから初めて認知した。

菅田将暉さんの「まちがいさがし」の曲の歌詞のように潜在的には(無意識的に)思っていたと思う。

今までの自分の行動は、『ハズレの人生だと思いたくないから、がむしゃらに正解っぽい人生を作ろう。』と行動していたんじゃないかと今の自分は思う。

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自分を何者か問うことはやめて、幸福を求めず歓喜を求めろ(岡本太郎の著書)

自分を何者か問うことはやめて、幸福を求めず歓喜を求めろ(岡本太郎の著書)

今の私は、何者でもない。何者かにならなければならない社会において、今の私は"何者でもない"位置づけになる。

フィリピンで働こうと考えていたが、今の状況で見通しが立たなくなった最中、何者かになることは今の所なくなった。再び”自分”というものを問われているように思う。

数年前の自分だったら、今の何者でもない状況は不安で仕方なくて、急いで何者かになろうとしただろう。今の自分は、不安が全くないわけでは

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