労働と対価。主婦からフリーランスになって思うこと。
扶養をはずれる。
大学時代にバイトのし過ぎで扶養範囲を超えてしまったとき、親に怒られたので、いざ夫の扶養からはずれるとなるとドキドキしていた私です(笑)
2015年にフリーランスとして働きはじめ、2018年に個人事業主として開業、同年に扶養を外れました。
今年の4月・5月はクライアント先の仕事減少もあり、私の仕事も激減。
数年ぶりに10万より少ない収入を叩き出しそうです(恐ろしい)
これからはしっかり自分で仕事をとっていかないとなと思いつつ、今回は「労働と対価」について書いていこうと思います。
■最初は働くことがただただ楽しかった
2015~2017年くらいまでは、扶養範囲内(年間収入100万円くらい)で働いていました。
社会と繋がりたい、仕事がしたいと、ただがむしゃらに、請けられる仕事は何でもこなしていました。
子どもがまだ1歳とか2人目妊娠とかの時期だったので、そんなに量も多くせず、ほどよいバランスで。
奨学金や教育ローンを自分で返せ、余ったお金は生活の足しに。という感じだったので、稼ぐというより仕事があるだけで幸せでした。
■パートをはじめて考えが変わった
転機は2017年4月。
新卒時代にお世話になった方からの紹介で、大阪の広告代理店『JAMSTORE』でリモートワーク(パート勤務)をスタートしました。
アルバイト時代ぶりの時給制。
働いた時間の分だけ給与がもらえるというのは新鮮でした。
フリーの場合は単価制が多く、「1本いくら」という感じなので。
JAMで働くなかで、改めて時間管理の大切さや、労働に見合った対価をもらうことの必要性を実感しました。
このころから、フリーランスでの仕事の請け方も変わってきました。
「何でも請ける」というスタンスから、「最賃分は保証できる仕事だけ請ける」というスタンスに。
「フリーランスが何を言っているんだ」と言われるかもしれませんが……(実際に言われたこともあります)
・せっかく好きなことで仕事をするなら、ちゃんと収入につなげたい
・責任ある仕事を任せてもらうからこそ、報酬もしっかりもらう
・損得なしでどうしてもやりたい仕事があれば、自分と相談する
こんな感じの考え方が芽生えるようになりました。
■覚悟を持って、フリーランス1本へ
ただなんとなくの仕事から、稼ぐことに対するスタンスが変わり、「フリーランスとしてやっていこう」と覚悟が決まったのが2018年。
個人事業主としての開業届を出しました。
それからJAMの社長とも話し、パート勤務だったのを業務委託契約に切り替えました。
こうして、完全にフリーランス仕事1本で働き始め、同年の収入が200万円を超え、翌年の2019年から健康保険も国民年金も自分で払うようにしました。
■労働をお願いする側も労働する側もお金に対する意識を持ちたい
フリーランスになった今考えると、働きはじめのころはかなり破格な価格で仕事をしていたなと思います。
当時は「稼ぐ」ということに重きを置いていなかったとはいえ、自分がしていたことが、
「(相場がわからないから)気軽に安く仕事を発注する人がいる」
「(仕事ができればいいやと)気軽に安く仕事を請ける人がいる」
この後者の方で、業界全体の価格を下げる原因だったと考えると申し訳ない気持ちになります。
以前、とある企業の社長さんと、
「『主婦でもできる』とか『未経験デビュー』って書いてて、フタを開けたら文字単価0.1円とか時給換算が最賃割れとか多いよね」
と話したことがあります。
「手っ取り早く実績が積める」「スキマ時間にサクッと働ける」というのはメリットかも知れませんが、労働に見合わない対価で働き続けるのは、もったいない。
「デザイナーの知人にタダでチラシ作成を頼む」
「ライターの知人にタダで記事作成をお願いする」
こういったのを【搾取】だという投稿も見たことがあります。
「知り合いのよしみで割引するね」というのはあるかもしれません。
でも、知り合いだからこそ、相手の労働に対するお礼は必要ではないかなと思った私でした。
かくいう私も、昔からの付き合いや好きな仕事で時給換算1000円以下の案件を請けることもまだあります。
新規の仕事は時給換算1500円以上で請けていますが。
自分で生活していくためにも、最低賃金(愛知の場合は926円/令和元年10月1日発効)は割らないよう、うまく交渉などしながら、仕事をしていきたいと思います。
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