自己肯定感を高めようの沼にハマっている人に向けた本

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子どもの自己肯定感を高めようとして、様々な育児書を読んでいませんか?

私もその一人でした。
子どもへの声のかけ方だったり、叱りつけずに対話する方法だったり。
親の自分が笑っていれば、幸せでいれば、子どもにも良い影響を与えると信じて、きつい時でも無理して笑顔を作ってみたり…。

それらも必要なことではありますが、表面的なこと。
根本的な部分は自分自身にあることに気付かせてくれた本です。


昨今「自己肯定感を高めよう」といった主旨の本が、子育て関連に限らずあらゆるジャンルで見かけられます。

自己肯定感を高めようの沼にハマってしまっていませんか?
自己肯定感を気にするあまり、子どもに対して過保護になったり過敏になったりしている方へ。
本書では「自己肯定感を高める以前に、自己否定感を膨れ上がらせないようにしよう」という主張が書かれていました。


もちろん私もその1人です。

幼少期から自分の感情を押し殺し、我慢して過ごすことが多かったために、自分の意見を言えなくなっていました。
正確には自分の意見はあるのだけれど、表に出して言うことができなくなっていました。
思春期の頃からずっと自己啓発系の本を読み漁っていました。
今に至るまで20年以上この自分と付き合ってきたと思います。
(現在も進行形だが、昔よりは自分との付き合いがだいぶラクになった)

子どもを育ててみると、子育てを通して自分の自信のなさや、幼少期の頃の育てられ方といったことにいやでも向き合うようになりました。

自己肯定感が低い自覚があったので関連本を読み尽くしました。

それでも空回りする自分。再び自分を責める。

一向に自己肯定感を上げることができませんでした。

上がることもあるけれど、またすぐ低い自分に戻っていました。

そして気付いたのです。

自己肯定感を高めよう高めようとして、私は必死になりすぎていました。

高められない自分をまた否定するといったループに陥っていました。
そんな時、天外伺朗さんという方を知り、子育てについて書かれている本を読みました。
そして私は、本当に見るべき相手は子どもではなくて自分なんだということに気づきました。

今までどうして子どもが明るく振る舞ってくれないのかとか、お友達の輪に入っていかないのかとか、そんな小さなことに気を揉んでいました。
でも子どもと私は別人格であり、私は子どもに自分自身を投影していたのでした。
子どもの姿を見て感じること思うことは、自分自身のことだったりします。
だからまず子供をどうにかしようとするのではなく自分と向き合うことが大切なのだと書かれていました。


本書の中で天外伺朗さんは「育児は『育自』という視点を持ちなさい」と断言されていました。

向き合うべきなのは、見るべき相手は、子どもではなくて自分自身なのかもしれない。

そう気付かせてくれる本です。



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