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自分で作ったご飯を自分で食べる苦しさ

withコロナと言われて久しいこの頃、感染者がまた大爆発して、大変なことになっている。

福岡でなんでも屋をやっている私にも、関東のクリニックからコロナ関連のお仕事が舞い込んできて、びっくりしている。こんな地方のフリーランサーを使わないといけないくらい、関東は大変なことになっているようだ。

私の地元、佐賀県唐津市でも1日の感染者数は40〜50人と一見かわいい数字なのだが、人口比率で見ると東京を超えるとのことで大騒ぎである。

そんなこんなで、私はコロナの仕事に追われて毎日てんてこまいな上に、実家にも帰れず、可愛い甥姪にも会えず、母の手作りご飯も食べられず、心身ともに病みそうである。

毎日自分で作ったご飯を自分で食べる、、辛い。こんな日々を送っていて気づいたのは、「一緒にご飯を食べる人がいる」というのは、私にとってQOL爆上げ要素の一つだということだ。

自分が作ったご飯で逆流性食道炎になった話

2020年4月あたりの、初めての緊急事態宣言時。私は自分で作ったご飯を食べ続けて、逆流性食道炎になった。

別に、すごく料理が下手なわけではないが、料理が好きなわけでもない。生きていくのに困らないくらいの料理をすることはできるし、これまでそのご飯を食べて生きてきた。

大学生の頃から一人暮らしをしているので、約10年は自分のご飯を食べている。大体、鍋いっぱいにスープやら、煮物やらを作って、それを1週間くらい食べるという生活をしていた。ただ、朝はコンビニで軽食を買って職場に行き、週に3日くらいは飲み会や友達とご飯だったので、図らずも毎食自分が作ったご飯を食べるという事態は起きていなかった。

そんな生活から、緊急事態宣言に入って「自分の作ったご飯だけ生活」になったので、宣言も終わりに近づいた頃、ご飯を食べる度に吐き気が襲ってきた。その日作って口にいれた食事を見ると、憎らしく思えてきて、ゴミ箱に捨てた。なぜこんなに具合が悪くなるのか最初はわからなかった。

誰にも会わず、1人で家で仕事をして、自分が作ったご飯を1人で食べる。

私にはこの行為、そしてこの状況で感じた3つの「孤独」が非常に大きなストレスとなり、逆流性食道炎を引き起こしたようだ。

その3つの孤独について紐解きたい。

①一人暮らしが抱える孤独

大学生になって、はじめて自分だけの城を構えたワクワク感は今でも忘れない。ただそれが10年目にもなると、「1人だけの城」から「1人しかいない小屋」に変わってしまう。

毎日誰もいない家を出ていき、誰もいない家に帰ってくる。どんなご飯を食べても、いつお風呂に入っても、うたた寝しても、誰も文句はないし自由の極みだ。だが、人間とは贅沢なもので、この自由も長く続けば飽きてしまう。

「今日何食べる?」「誰が先にお風呂入る?」「こんなとこで寝てたら風邪ひくよ!」実家に住んでいた時はうざいでしかなかった言葉たちが懐かしくなる。

私がいつ何をしようと、誰も気にしない。

この事実が時に、とてつもない孤独感をもたらしてくる。

②アラサーが抱える孤独

アラサーともなれば、私のように独身もいれば、結婚している人、赤ちゃんのお世話に追われる人、子供が小学生になりすっかり落ち着いている人など、さまざまなライフステージの人間が混在する。

まあそれはいいのだが、便利になりすぎた現代では、インスタグラムというベンリなツールを使うことにより、あらゆる人の近況を知ることができるわけだ。成人式以来会っていないのに、インスタは見ているからつい最近会ったような気分になる人たちがたくさんいる。

そんな人たちと勝手に自分を比較して「あ〜今日も私は1人か、、」なんて思って孤独になる。

テレビやネットニュースで、自分より年下の人たちがすごい活躍しているのを見た時だってそうだ。「あ〜私はなにしてるんだっけ」と思ったりもする。

「比較はよくない」「自分は自分」と思いつつも、そんな思考ができるほど達観していないのである。SNS遮断して情報止めようとか思っても、SNS依存症だから無意識に見ちゃうのである。

勝手に自分で自分を孤独にしているって言われたらそれまでなんですけどね。

③コロナによる孤独

平常時であれば、出勤して職場の人が私の生存確認をしてくれていたが、コロナ禍でフルリモートで事が進むようになった今、一人暮らしの人間の生存確認をしてくれる機能が圧倒的に減ってしまった。

そもそもコロナになるのだって怖いし、もしなってしまったら誰にも会えないからずっとこの家に1人だし、そんな中体調とか急変しちゃったら誰にも知られずに死んじゃったりするんだよね?こんな若くして孤独死の恐怖に晒されるわけですよ。

テレビをつけても、ネットを見ても、コロナコロナコロナ。若者が外に出て遊びまくっているのを抑止するためだとは思うが、真面目に自粛している側からすると、恐怖を煽られるでしかない。

コロナによって、孤独が「恐怖」に変わった。

そんな「孤独によるストレス」が重なって、逆流性食道炎になりました。

何が言いたいって1人でご飯食べるの寂しいよねってこと

私は独身一人暮らしなので、家族がいる人たちの気持ちは正直わからない。昔付き合っていた人と同棲していたときは、よくその日何を食べるか揉めていたし、母親は「美味しい」と言わない父親に毎日憤慨していたし、誰かと毎日一緒にご飯を食べるというのも、いいことばかりではないことはなんとなく想像もつく。

ただ、日々会話をしたり、喧嘩をしたり、コミュニケーションを取る相手がいるということは、人間のQOLをあげる要素の一つである。

一人暮らしで孤独を感じている方。

あなただけじゃないから安心してね。渡辺直美のyoutubeの「一緒にディナーしよ」シリーズを見てると孤独も紛れるよ。


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