永遠も一瞬も、同じこと。

彼と付き合って6年目になることを話すと、よく聞かれることがある。


「どうやったらそんなに長く付き合うことができるの?」


今まではなんとなく、一人の時間を大切にすることかな、とか、ちゃんと好きって言うことかな、とかそれっぽいことを答えていた。

たぶんそれも間違いではないけれど、どこか自分自身、腑に落ちないところがあって。

だって長く付き合い続ける理由とかコツとか、そんなことを考えたことなんて、全然なかったから。



わたしは基本的にとてもネガティヴだけど、そのぶんびっくりするくらい楽天家だ。

いつも最悪のパターンを想像して落ち込むくせに、最後には「まあいっか」で済ませてしまう。

彼との間で、不安や行き違いは今までたくさんあった。
でもいつだって、彼のことを大切に想う気持ちは確かで、好きかどうかわからなくなったときも、それだけはブレなかった。


今、彼のことが好きだから。
今、彼のことを大切にしたいから。

だから、まあいっかな。

いつか別れるそのときまで、一緒に居られる限り、一緒にいよう。


たぶん、それは彼も一緒で。

彼もきっと、先のことなんて考えていないと思う。今日を積み重ねれば、明日のことなんて自然と見えてくるものだしね。

そう考えれば、永遠も一瞬も、違いなんてないんだ、きっと。


もしも奇跡がおきて、積み上げた日々がいつか永遠と言えるほどの長さになったのなら、「一瞬だったねえ」とふたりで笑おうか。





世界はそれを愛と呼ぶんだぜ