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佐渡島の北半分をドライブ

昨夜の記憶がほぼない。部屋を見渡したらおやつに買ったプリッツとせんべいがなく、もしやと思いPayPayの履歴を見たら2軒はしごしたあとに宿でも飲んでいた。

記憶がないので昨日飲んだ人と会うのは気まずいと思っていたのに、部屋を出るたび見事に鉢合わせる。逆にすごい。そして彼も記憶を飛ばしたようで一安心。昨夜のわたしが変なことをしていないことを祈るばかり。

納得の二日酔いだが、車を予約しているので頑張ってレンタカー屋さんへ行く。

レンタカー屋さんはとてもおおらか。「ご覧の通り傷はすでについてますから細かいことは言いません!」「まぁ壊れなければいいですよ!」と、とにかくゆるい。

返却はポストに鍵を入れればいいと言うので、「ということは返却時間を過ぎても大丈夫です?」と聞いたら「もう全然、いくらでもどうぞ!」と。そういえば免許証すら提示しなかった。さすがにどうかと思う。おおらかさの程度を超えている。

今日は佐渡島の北半分を海に沿ってぐるりと回ってみる。具合は悪いが天気は良い。

良い道

佐渡島は何もないと聞いていたが、本当に何もない。島の北半分にはコンビニが1軒もなく、そのかわり自販機がたくさん。8割はコカコーラの自販機で、ときどきダイドー。サントリーは一つもない。

途中の山道、二日酔いと相まって気持ち悪くなってしまった。ダメージを抑えるために自然とゆっくり運転になったので安全のためにはよかった。

トンネルかっこいい

運転開始2時間後、ようやくお店。休憩がてら立ち寄ったら愛くるしい商品説明を見つけた。春にカモメに踏まれたけど、元気に育ったとのこと。よかった。

近くには大野亀という景勝地。とてもきれいで歩きごたえのありそうな場所だったけど、強風により散策は断念。新潟はまだ寒い。

その先の二つ亀という景勝地を仕事仲間からおすすめされたが、道がよくわからずスルー。さっき別の亀の岩を見たのでよしとする。

良い道

北側にお店はほぼないので、お腹はあまり空いていなかったけど途中でお店に入る。佐渡産の食材を使い薬膳を取り入れたごはんらしく、とても健康的。澱んだ体に沁みた。こんなに食べられるかしらと思いきやぺろり。わたしは二日酔いでも食欲はある。

お店には佐渡の生き物や植物の写真集があった。わたしが昨日見たのんきな鳥はどうやらメジロ。

運転中にはテンを見かける。さっき写真集で見たばかりだからわかった。うれしい。

海沿いの道を行ったら途中で行き止まり。草がアスファルトを侵食していて、明らかに行き止まりな雰囲気だった。やはり雑草魂なんて生半可な覚悟で言ってはいけないと、五島で植物がモサモサ生えている朽ち果てた車を見た時の想いを新たにする。

日本海という感じがする

今日は妹がわたしの自宅のハウスキーピングをしてくれる日。出かける前に植物に水をやり忘れ、食洗機のスイッチを入れ忘れていたので、それらをお願いした。どさくさに紛れて掃除機かけてと言ったら本当に掃除機をかけてくれた。従順で怖い。

妹から「どういうこと…?」とトイレの写真が送られてきた。きゅうりのヘタが浮いていた。出かける日にきゅうりを食べ、捨てたら腐るしなと思ってトイレに捨てたことを思い出す。とても恥ずかしいものを見られた気持ち。

心配していた植物は元気だったようでなにより。花瓶のお花は「花はひらひら花びらおちてた」らしい。ポエミー。

田んぼに白い鳥いた

温泉に立ち寄る。なんと水風呂が源泉。ややぬるめだけど、仕上げに浸かったらだいぶ良い感じ。やはり風呂は良い。少し回復した。

温泉の近くは田んぼがたくさん。トキいないかな〜とキョロキョロしながら運転したけどいなかった。夕暮れの田んぼはきれい。

パチモノ感のある蔦屋書店をチラ見し、レンタカーを返却して宿に戻る。

共有スペースでは5人組がごはんを食べていた。聞き耳を立てた結果、おそらく自転車が趣味の人たちの集まり。「トキは悪さをしても手を出せないから泣き寝入りするしかない」的な興味深い話をしていた。これぞこの地で生活する人の生の話。

今日のルート

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