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長崎のおうちで自炊の日

昨夜、胸焼けがひどくてなかなか寝付けず。わたしは人がお腹をくだすノリで嘔吐するタイプなので、吐く直前みたいな嫌な感じが続くことへの危機感からビニール袋とともに横になる。

翌朝、なんとなくスッキリしないものの、わたしは具合が悪くても食欲はあるタイプなので、昨日調達したからすみフランスを食べる。からすみ感はほぼなし。めんたいフランスの個性の強さたるや。

おしゃれではある

今日は仕事デー。取材を2件終えて、遅めのランチを食べに外に出る。おうちはオランダ坂のあたりで、洋館やレンガの感じがヨーロッパの雰囲気。天気も良くお散歩日和だったので、いつもとは違う道でお目当てのお店へ向かう。

長崎は坂が多いと聞いていたが、本当に多い。わたしは村上龍の「69」が大好きなのでなんとなくうきうき。あれは佐世保だけれども。

お目当てのお店は休業。そのまま中華街へ行き、ミニ豚まんとエビのすり身を挟んだ揚げパンを食べながらうろうろするも、お店は軒並み閉まっている。

遅めのランチが食べられるお店はほとんどないことがわかったので、地元の品々を売っているお店でお刺身やらなんやら買い込み、おうちで食べることにする。味噌汁を作ったのでこれは紛れもなく自炊。

西日

お刺身はヒラスとアジ。ヒラスは長崎でよく食べられる魚で、ヒラマサのことらしい。

胃が疲れているので、夜も自炊で健康ごはん。ほぼ野菜を茹でただけだけど、味噌汁を新たに作ったので完璧な自炊。

食材は全て県産で、おかめ納豆のタレも九州仕様。豆腐がとてもおいしかった。ちゃんと豆腐の味がする。この間東京のスーパーで買った安い豆腐はやはりおいしくなかったのだと痛感。

作った料理をこうして載せることへの余計な抵抗がなくなったのは歳を重ねてよかったことの一つ。20代の頃は料理の話をすると女子力だの良い奥さんになるだの言われて嫌だった。わたしはただごはんを作った話をしたいだけなのに、その手のアピールだと思われるのも嫌だった。

その点、36歳にもなると料理はできて当然のことになる。女子力ではなく生活力であり、36歳未婚女性への「良い奥さんになる」はもはや褒め言葉というよりは嫌味の類であろう。余計なことを言われる場面はほぼなくなったし、それに伴い気兼ねなく料理の話ができるようになった。

今のおうちは築100年以上の古民家。滞在しているのはわたしだけで、広い一軒家で一人暮らし。どことなく寒さの感じが祖母の家に似ている。古い一軒家の寒さ。

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