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佐渡島から新潟市に戻り、友人と合流

朝のフェリーに乗るため早起き。昨夜も階下がうるさくてうまく寝付けず、わたしは2日連続で寝不足。起きたら起きたですでに下がうるさく、よく眠れていないこともあってイライラしてしまったが、わたしもおそらく同じようなご迷惑をこれまで見知らぬ人にかけてきたしなと、過去を顧みて寛大になろうと試みる。

フェリー乗り場に着き、トイレで鏡を見たらひどい顔。目は充血し、肌は荒れ、化粧は全然のっていない。アイツらめ!と、懸命にかき集めた寛大さは瞬く間に霧散。

乗車を待っていたら「おはようございます!」と声をかけられる。はてと数秒考え、昨日飲んでいる時に少し話した人だと思い出す。新潟市の人で、工事現場の監督の仕事をしていると言っていた。

「乗る予定だったフェリー、新潟発の時刻表を見ていたから時間が違って」とうっかりな現場監督。昨夜、現場監督の仕事ができる・できないを左右するのは滞りなく工事を進める段取り力と教わった。

フェリー乗り場は思ったより人が多く、「ゴールデンウィークですからね」と現場監督に言わて理由を知る。今日は連休初日なのか。

朝ごはん

天気が良く暖かいので船の外でたたずむ。かもめがたくさん。乗客のかっぱえびせんに群がっていたが、風に逆らって飛ぶのは大変そう。

タカだかワシだかもいて、「タカとワシは同じ鳥なんじゃよ、大きさが違うんじゃ」というラジオCMが頭の中で流れ、ふと気付く。この鳥はタカでもワシでもなく、たぶんトンビ。

佐渡島は二つの島がつながってできたと知ったが、遠くから見ると納得感がある。佐渡は右を見ても左を見ても山があるのが独特な感じで面白かった。

左が小佐渡、右が大佐渡

佐渡出身でずっと佐渡で生活している宿のお姉さんの場合、同級生約85人中、卒業後に島に残ったのはわずか4人。このフェリーに乗って島を出ることを想像するとドラマチックだけど、都会の人間が勝手にそう感じているだけで、島の人からすると別の現実があるんだろうなとも思う。

お姉さんの同級生はその後少しずつ戻ってくる人が増え、今では20人ほどが佐渡にいるらしい。

島滞在中、行きのフェリーがかなり揺れたと話したら「潮流と風の関係で帰りの方が穏やか」と教わった。その通りだった。気候も快適だったのでずっと外でのんびり船旅を満喫。途中で小さな女の子が「かくれなくちゃ」と手すりの隅でうずくまって小さくなっていたのがかわいかった。

新潟港にはトキの着ぐるみが2匹いた。1匹は人が集まって写真を撮っていて人気者だったけど、もう1匹は遠くでぽつんとしていた。なぜそんな人がいないところに……。

今日は東方神起のライブに来た高校の同級生2人と合流する。グッズの列に並ぶ彼女らを待つ間、わたしはホテルに荷物を預け、Googleマップで見つけた新潟市マンガ・アニメ情報館に行ってみる。赤塚不二夫と高橋留美子が新潟の人らしい。

前のページのストーリーを踏まえてコマを埋める漫画家体験コーナーで遊ぶ。まさかのほぼ一致。漫画家のセンスがあるのかもしれない。

友人と合流し、昼ごはんを食べ、散歩し、最終的に川沿いに座り込んでしゃべり散らす。ライブに向かった2人と別れホテルに戻り、すでに少し喉が痛い。2人とも地声がでかく、一緒になって声を張ってわーわー話すので会った翌日はいつも声が枯れる。

友人たちの戦利品

川沿いにはヨットがたくさん。出店のおじさんいわくいつもこんな感じでヨットが停まっているらしい。へ〜と思いながら再び歩き、しばらくしてからどうやって乗り降りするんだろうと疑問が浮かぶ。おじさんに聞けばよかった。

ホテルでだらだらして、お腹が空いてきたので外へ出る。近くのクラフトビール屋さんのカウンターで左隣のおじさんから話しかけられ、おじさんが帰り、弾みで右隣の若いお兄さんに話しかける。

お兄さんは競馬系の出版物に関わっている人。茨城の馬の練習場で馬を観察しているらしい。馬は基本的に全国の練習場にいて、レースのタイミングで各地に移動するとのこと。馬がそんなに頻繁に移動しているなんて知らなかった。

ライブから戻った2人と合流し、サクッと飲み食いしてからのお風呂。2人が泊まっているホテルに大浴場があるのでついて行く。が、まさかの大混雑。部屋に戻り、部屋のシャワーを順番に浴びる。

友人たちの戦利品

そうするうちに12時を回り、友人の1人が37歳の誕生日を迎える。

2人とは高校2年生の時に同じクラスだった。当時は17歳で、今年で出会って20年。子どもが成人するだけの年月が流れただなんて信じられない。

3人で遊ぶようになったのは社会人になってからで、どうして3人で集まるようになったのか散々思い出そうとしたけど見事に誰も覚えていなかった。

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