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佐渡島のおじさま3人組と2軒目へ

仕事デー。日中は雨なのでちょうど良い。

仕事中、最近独立した仕事仲間から「ウェブサイトの文章が違和感あって気持ち悪いから見てほしい」と連絡が来る。

先日飲みに行った時になぜかおごってもらったご恩があるので、送られてきた文章を元に「おそらくこんな感じだろう」という想像で5分で適当にリライトして送ったら「このまま使うわ」「これが正解です!」とまさかの返答。わたしは天才なのかもしれない。

これで先日のお礼は果たしたと思いきや、「いや、あと2回分くらい残ってるような」的な返信が来る。そこはシビアなんかいと笑ってしまったが、このくらいの軽さでお役に立てるのは案外うれしい。気楽さとのバランスが良い。

沖縄で良くしてくれた女の子からも文章チェックの連絡が来る。本当にお世話になったので、このくらいはお安いご用意。ちょうど時間もあったのでバーっと見て返す。

個人でやっている以上、なんでも安請け合いするわけにはいかないけど、仕事から離れたところで仲良くしている人たちから頼りにしてもらえるのはうれしいこと。シビアに報酬を求める場面と、持ちつ持たれつの場面、どちらもあると幸せそうな気もする。

夜は雨も止み、近くのスナック寄りの飲み屋さんへ。明日は地域のお祭りで、そのために赤飯を作ろうと思ったら豆を柔らかくし過ぎてしまったからぼたもちを作ったとママさん。かなり甘さ控えめの食事よりのぼたもち。変な取り合わせだけどおいしかった。

ビールとぼたもち

カウンターの隣には最近Uターンしてきたエンジニアのお兄さん。話してみたら、話し方と声質が新卒同期とそっくり。そればかり気になり、しかも店内は結構うるさく、内容が全然頭に入ってこない。だが、そんな状態でもわたしはいい感じに相槌が打てる。なんてひどい特技。

反対隣のおじさま3人組がわたしとお兄さんに日本酒をご馳走してくださり、2軒目に誘われる。お兄さんから「行ってみなよ」と背中を押され、じゃあ行こうかなと答え、しばしお兄さんとお話していたらわたしの分のお会計をおじさま3人組が払ってくれていた。

お猪口の裏が独特

2軒目はおそらく2000年ごろまでの曲がおさめられたレイザーディスクのカラオケスナック。曲を入れるとウィーンガチャ、ウィーンガチャと動き、割と頻繁に違う曲が流れるなどの誤作動が起きる。

おじさま3人組は飲み友達。一人は不動産屋さんで、最近はナチュラリスト的な移住者が増えたと聞く。そしてお金を持っていない人ほど注文が多いとぼやいていた。

中には山に自分で家を建て、電気水道ガスを通さずに生活している人もいるそう。その人はお金がないわけではなく、好きでそういう生活をしていて、なかなか良い設備を使ったおうちでセンスもいいらしい。最近別の地域で似たような生活をしている人と仲良くしていて、変な人だなと思っていたら佐渡にもいた。

途中、他のおじさまと話すも何をおっしゃっているのかさっぱりわからず、普段歌わないカラオケに逃げる。もともとお店にいた別のおじさまの歌に勝手に合流。

そんな感じで好き勝手やっていたのに、結局2軒目もごちそうになってしまった。ありがとうございました。

宿に戻ったものの、玄関の暗証番号がわからない。こりゃ困ったとしばし考え、先ほどのおじさまたちが「佐渡の人は防犯意識が低い。変に窓ガラスを破られたり鍵を壊されたりするよりは素直に侵入してもらって適当に盗んでもらう方がむしろいい」と言っていたことを思い出す。

ためしに裏口に周り、壁をよじ登り、裏口のドアを開けてみたらすんなり開いた。田舎バンザイ。

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