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五島でサクッと飲むつもりが結局5時間

今日は仕事デー。原稿を仕上げ、昨日買ったちゃんぽんに先日の鍋の具材の残りを全てぶち込む。具材は全て県産。豪華にも牡蠣まで入れたので良い出汁が出た。

連日飲みに行って疲れつつあるので、今日は早めに部屋に戻ろうと考え18時から飲み屋に行き、五島が舞台の小説を読み進める。カサゴの唐揚げは頭からバリバリ食べられ、口の中がズタズタになった。

カウンターには地元のおばちゃん。東京から来たと言ったら「味見!」と日本酒を分けてくれた。

兵庫のお酒

予定通り1時間ちょっとでお会計したら、隣のお姉さんが話しかけてくださった。お姉さんは映画のスラムダンクを10回くらい見たらしい。宮城リョータのマッチアップ相手の深津にうっかりハマってしまったそう。大人になってわかる川田の魅力で意気投合。

カバンには深津が忍んでいた

そのまま漫画の話になり、楽しくなってしまい、店主がなぜか日本酒をサービスしてくださり、この辺りから早めに切り上げるのを諦めた。

飲み終えると継ぎ足されるシステム

壁には坂本龍馬のポスター。キャッチコピーの「龍馬と最も縁の深い」の先が隠れており、答えを尋ねたら「この間坂本龍馬がうちのカウンターで飲んでてね」と店主。真顔でいい加減なことを言うタイプの人だった。

結局答えはわからずじまい

お会計を終えている負目もあって次々足される日本酒にやや恐縮していたが、おそらく酔っ払っている店主が「うれしいの!」とニコニコしているので遠慮なくいただくことにする。

目のやつはお客さんからのプレゼントだそう

途中から反対隣に来た男性も混ざり、同じ質問を何度もされる。お姉さん2人組はざっくりわたしの5歳上と5歳下で、おじさんへの対応の仕方に年齢差が出る。

個人差はあるけど、わたし調べでは歳を重ねるほど気を使っておじさんにニコニコする人が減る。年上のお姉さんはあくびをしていた。そしておじさんはお姉さんのそんな態度にめげない。

自分で頼んだ箱フグの味噌焼き

お姉さんは二人組で、二人はルームメイトだそう。一回り近く年は違うけど、趣味を通じてSNSで知り合い、一緒に住み始めて4年ほどになるらしい。楽しそう。

お店を出る直前、ようやくお姉さんに名を名乗る。これまでの放浪でこういう時は苗字より名前を名乗る方がいいらしい雰囲気を感じていたので下の名前を伝えたら、「それは苗字……?」と聞かれてしまい、完全に外した。お姉さんはガッツリ苗字を名乗っていた。修行が足りない。

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