沖縄で休日を満喫
目覚めていきなり腕のだるさを感じる朝。筋肉痛ではなく、ひたすらだるい。とても不快。
朝ごはんをいただく。炒め物はしっかりめの味付けで、あまりにもビールを想起させる。体よくビールが1本余っており、朝から飲んだ。
ゴロゴロしながら読書をする。久々の山田詠美。どこまでも勝手な男と女の話。何が自分にとっての倫理にあらず、つまりは「不倫」なのか、自分なりの矜持を持って生きていきたい。
家守さんと一緒に名護博物館へ行く。思いの外現代的で立派な施設。2023年にリニューアルオープンしたばかりらしい。
沖縄は昭和20年ごろまで風葬が主流で、遺体が骨になるまで墓の中に安置し、骨を洗い清めていたそうな。
戦後、収容地区から住んでいた人の中には、もともと住んでいたところがすでに米軍基地となっていて、戻れなかった人もいたとあった。想像するととてもつらい。
小腹が空いたのでタコスをテイクアウトし、家守さんのコワーキングスペースで食べ、港まで送っていただく。
彼は今日仕事をする予定でいたようだが、どんどん休日モードになりつつある。おそらく敗因は朝ごはんにビールを飲んだこと。スタートから間違えている。
数年間ゲストハウスをやっている家守さんから「キラキラした若者とか達観して穏やかな定年前後の先輩方もいいけど、くすんだ同世代と話がしたかった」という趣旨のことを言われる。たしかにこの年頃特有のくすみはある。もとより明るいカラーの人間ではないが。
名護から那覇まで船で行く。陸は渋滞がひどく、バスは閉塞感もあることを考えると、片道1000円かつ1時間足らずで那覇まで行ける船はベストなのではなかろうか。
そんな考えで試してみたが、悪くないが最適というわけでもないような。バスよりワクワク感はあるものの、那覇の港に着いてから空港に行くのにモノレールなりタクシーなりに乗り換える必要があり、それがやや面倒な気がする。
船はそこそこ揺れたので二日酔いだったりすると厳しい戦いになりそうな気もする。それはバスでも同じか。
タコスを食べたのが16時近かったのでお腹が空かず、気になっていた薬酒バーに入り、疲労回復に良さそうなお酒を飲む。
お客さんがマスターの友だちのようで、うちわ感が強く最初は気まずかったが、マスターおよびお客さんがヒップホップ好きで選曲が聴き馴染みある感じ。沖縄出身ラッパーの母親が議員で、子であるラッパーが演説の手伝いをしているなど、ローカル感の強い話も聞けた。
流れていた曲から、今わたしが住んでいる場所がマスターの移住前に住んでいたエリアとほぼ一緒であることが判明。
マスターは体を壊したことをきっかけにハーブや漢方に興味を持ち、どうせ飲食業をやるならお酒と健康を両立できることをやろうということで、薬酒にたどり着いたそう。あらゆることが転機になる。
滋養強壮に効くというハブの粉のご相伴にあずかる。骨せんべいのようなタンパク質感のある味で、思いの外おいしい。塩と混ぜたらアテになりそう。
紹介してもらった2軒目の帰り道、CHICO CARLITOがいた。前にCreepy NutsのオールナイトニッポンでR-指定が「チコと国際通りで飲んだ」というエピソードトークをしており、本当に国際通りにいることに感動してしまう。
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