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佐渡島でフランス人女性とお話

電子レンジでご飯パックをチン。続いて春菊をチンして、味噌汁の元とお湯を注いで朝ごはん完成。わずか5分。電子レンジなき自宅だったらご飯パックを20分茹でるところから始まる。なるほど電子レンジは便利。

バスで金山へ向かう。運転手さんは「赤信号のたびに停止いたします」とアナウンスしていた。法令遵守の宣言だろうか。

佐渡はチューリップがたくさん咲いている

金山は閑散としていて、歩いていたら昨日少し話したフランス人女性と鉢合わせる。偶然。

金山は徳川幕府の財政を支えていたらしい。金が含まれている岩を採取し、細かく砕き、石臼で粉砕し、水の中でさらう作業を繰り返し、ようやく金が抽出できる。気の遠くなる作業。しかもそれは生活必需品でなく、なくても生きていける代物。

めちゃくちゃ深くまで掘っていて、断面図はほぼアリの巣。総距離は400キロもあるらしい。東京から佐渡の距離。

文明化は人類にとって悪だったのではないか、みたいな本を読んでいたので、金発掘の展示を見ながら「この人たちは幸せだったんだろうか」と考えてしまった。

選ぶなら出入り記録係一択

当時の坑道を再現した展示に立ち入ったら、側面が鏡。坑道を再現するために奥行きを出す狙いなのだと思うけど、人がいる!と思ってビクッとしてしまった。その後、当時の坑道では急に虫か何かが側道から飛び出してきて「びっくりしたぁ」と声が出てしまった。びっくり症。

坑道めっちゃ寒い

途中で小腹が空いて笹だんごを買ったら「おいしいですよ!」と言われ、ですよね〜と思いながらふらふらしつつ笹をほどいていたら店員さんと目が合い、「おいしいですよ!」と再び言われる。申し訳ない気がして急いで一口食べ、「おいしい!」と伝えたらうれしそうにしていた。役目は果たした。

宿に戻り、夜は宿のちょっとしたバーカウンターで飲む。途中でフランス人女性が来てあれこれ話す。

金山の展示にあった金の延べ棒チャレンジ、無理じゃない?という話でひと盛り上がり。穴から手を入れて延べ棒を取り出せたら成功というものだけど、延べ棒は12.5キロもあり、穴は小さい。「力があって、かつ手も小さくないと無理じゃん」的なことを言っていた。

彼女はこれまで富士、大阪、直島、日光、金沢に行って、佐渡はガイドブックで見てなんとなく来たそう。ヨーロッパ以外の一人旅は日本が初。このあとは京都と東京に行く予定なのだとか。

全く読めない

出身はディジョンマスタードのディジョン。友だちとオープンなカフェ&バー的なものをやってるんだか、これからやりたいんだか、そんなことを言っていた。

覚えた日本語の話になり、日本語で数字を数えていて、6、9に苦戦していたけど、7、8はスラスラ言えていた。その理由は「NANA」のアニメ。主人公のナナとハチで覚えたそう。あとは鬼滅の刃と僕のヒーローアカデミアが好きらしい。外国人のほとんどが何かしらの日本のアニメを見ていて、ちゃんと語れる。日本のアニメは本当にすごい。

昼間見たお花

日本で温泉にトライしたけど暑すぎて即出たと言っていた。宿にはサウナがあり、温度は110度以上と伝えたら「そんなの焼かれた肉になるじゃん」と困惑していた。あと、温泉に浸かる猿を見たいらしい。

カウンターには雑誌が2冊あり、「これはどっちから読むの?」と聞かれる。片方は横書き、もう片方は縦書きで、それぞれスタートは異なると言ったらゲラゲラ笑っていた。フランス語も英語も必ず左開きなわけで、たしかに変だよなと新発見。

彼女はシーフードがあまり好きではないようで、お好み焼きは好きだけどたこ焼きはいまいち。でもたい焼きは好き。かわいい。

佐渡の猫、黒猫しか見かけていない

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