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五島で未来に希望を抱いた日

ちょっとしたイベントがあると聞いたのでバスに乗って魚津ヶ崎公園へ行ってみる。

出店が出ていたがピンと来ず、景色が良さそうなお店に入ってご当地のうどんを食べる。

きしくゾロ

イベントの舞台では、おうちの階下のイタリア酒場のイタリア人男性がトランペットを吹いていた。舞台後、5歳のお子さんがイタリア人男性にからんでおり、「吹いてみなよ」と彼がトランペットをお子さんに渡す。案の定音はならず、「こうやって鳴らすんだよ」と軽く説明したら、お子さんは2回目で見事トランペットの音を鳴らしていた。

イタリア人男性が「すごい!」と褒め称え、お子さんもうれしかったようでずっとトランペットを吹き続けていた。最終的にイタリア人男性は余っているトランペットをこの子にあげたいと保護者の方に話しており、おそらくお子さんと保護者は近日中にイタリア酒場に赴くであろう雰囲気。

もしかしたら未来のトランペッターの才能の芽生えに遭遇したのかもしれない。予期せず良い場面に立ち会ってしまった。

公園をふらふらしていたら、掲示板に突然のDJ KOOさん。昨年一緒にKOOさんの取材に行った仕事仲間に連絡したところ、どうやら同様の張り紙が鳥取県にもあるらしい。何の企画なんだろうか。

電話かけてくれDO DANCE

五島は風が強いといろいろな人から聞いた。バスで読んでいた五島列島のサンゴ漁の小説にも強風の描写があり、そんな流れがあったので風の流れが顕著な木の説得力がすごい。風向きは絶対に右から左。

道中、カラスのノリででかい鳥が普通にいた。東京とはスケールが違う。

トンビ的な鳥

喫茶店で一仕事し、Googleマップで見た変な店に行ってみる。ネットカフェ的な雰囲気のお店で、「牡蠣の殻がほしいから」となぜか焼き牡蠣をご馳走いただいた。

結局、飲み屋難民になったときに行こうと思っていたお店に再訪。カウンターの端に座ったら、隣の子から話しかけられる。大学2年生の20歳の男の子で、初めての一人旅だそう。初々しくてお姉さんはニコニコしてしまった。

カウンターの奥が空き、移動したら?とおっしゃっていただき奥へ行く。隣は2人組のお姉さん方で、先程帰った人が残していった黒霧島のボトルを好き勝手飲む。

お姉さん方は50代。愛知から来ていて、サルサの習い事友達だそう。とりあえず結婚してみなよ、ダメなら別れればいいんだからと執拗に結婚を勧められる。お腹いっぱいとのことで、残っていたお寿司をいただいた。

唯一自分で頼んだ刺身サラダ

大将が「卒業旅行に男2人で来るのは気持ち悪い」みたいな発言をし、わたしはやや打ちのめされながらも「いやいやいいじゃないですか〜」とやんわり否定。

年配の方だし、そう思うのも仕方ないのかなと思いつつもしょんぼりしていたら、「気持ち悪いって何を想像してるんだ、そんなことを考えるおまえの方がよほど気持ち悪い」という趣旨のことを大将の妻がおっしゃり、心の中でスタンディングオベーション。現実のわたしも「フーーーッ!」的なことを言っていたかもしれない。

大将が裏に下がった後、彼女は「本人が楽しくて幸せならなんだっていい」的なことを言っていた。大将と同年代だと思うけど、感覚は全然違う。最高のカッケー女だった。

おばちゃんは肌もピカピカ。椿油が効いているのではとのこと。あらゆる方面においてわたしもおばちゃんのようでありたい。

途中からタダ酒だったので、3時間近くいたのにお会計は2000円弱。サクッと飲んで早めに帰ろうと思ったのに、結局しっかり飲んでしまった。

営業終了した信号

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