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福岡に住んでいた上流階級の先輩から教わった飲み屋へ

忘れ物は忘れているから忘れ物なのであり、「忘れ物はない?」という質問はあまりに無意味。「財布とスマホ持った?」など具体的に聞くべきだと話しながら、わたしは出発直前に下半身を着替え忘れていたことに気付き、お友だちはチェックアウト後にリュックを部屋に忘れたことに気付く。

これまでの自分たちの会話を見事に実証。忘れ物は忘れているから忘れ物なのである。

それぞれきっちり半分飲んだ

お昼ごはんを食べ、解散。お友だちは空港へ向かい、わたしは大濠公園近くの宿へ。旅先で合流するのは楽しいのでこれからも積極的にやっていきたい。

大濠公園はめちゃくちゃ良い公園で、大きな池には鳥がたくさん。日がさしていると穏やかな楽園という雰囲気がある。

そんな和やかな空気の中、散歩中の少し大きめのトイプードルが小さめのトイプードルにメンチを切っていた。吠えるでも飛び掛かるでもなく、無言で顔を近づけ相手を舐めまわすことでケンカを売る犬を初めてみた。飼い主はニコニコしていた。

大濠公園内のスタバで優雅に池を眺めつつ原稿を書く。1時間後、西日直撃によりあえなく退散。

大濠公園のあたりに住んでいた大学時代の先輩に近隣情報を教わり、ひとまずおすすめされた近くの飲み屋へ。

隣の常連のおじさんが話しかけてくださり、お店を教えてくれた先輩の名前を出したら「あぁ、あの上流階級の!」とリアクションがありウケた。たしかに高収入で有名な会社でゴリゴリ稼いでいる人ではある。

常連のおじさんは手帳を片手に飲んでおり、話の流れで9月生まれだと伝えたら、手帳に書いてあった誕生石と誕生花、それぞれの石言葉&花言葉を教えてくれた。いわく、慈愛と真心。愛が強い。

おじさんは熊本出身。熊本から見た福岡はどんな印象なのか尋ねたら「経済的な恩恵はたくさん受けていますけどね」と含みのある回答。

熊本の上の方から福岡市内までは電車で1時間程度で出れるものの、交通費が高く通勤するのはなかなか難しいとおじさん。福岡の私鉄が福岡と熊本の県境まで通っているものの、そこから熊本を移動するために乗り継ぐJRとの接続が悪いらしく、「私鉄があと少し熊本まで路線を伸ばしてくれれば便利になるのに」とこぼしていた。

妹の友人がnoteを面白く読んでくれたらしい。しみじみうれしく、妹からのLINEを折りに触れて見返してしがんでいたところ、「お姉さん友だち多すぎ、リア充だね、だって」という追加情報がくる。

たしかに放浪生活を始めてから東京にいる期間が限定される分、その間にギュッと人と会うことが増えた。ふらふらしているから活動的でもあるし、そんな様子を綴っているから友だちが多く見えるのだろうけど、リア充だなんて言われたのはたぶん初めて。

読み返すとあれこれ気にしたりごちゃごちゃ考えたり面倒なやつだなと我がことながら思うけど、すてきそうに受け取っていただいているのであればそれはそれでよし。わたしはリア充。

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