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沖縄っぽさが薄い1日

わたしもパイナップルパークの彼女も午前中予定がないので、2人でこたつに入りながらパンチニードルという針を使った刺繍をする。

今日の沖縄は雲が多いものの晴天。気温も高く、彼女は半袖を着ている。そんな日に、インドアなわたしたちは室内で刺繍をする。

テーブルには「ぜんぶちがうがらのちよがみ」という折り紙があった。夢のよう!と思ったが、わたしは金と銀の折り紙を大事にするあまり使えずに終わるタイプの子どもだったので、全部の柄が違うとなるともったいなくて1枚も使えない気がする。

刺繍をしながらダラダラ話す。昨年から沖縄に来る中で培われつつあるわたしの沖縄観は自分でも意外なもので、あまり理解されないかもなと思っていたのだが、彼女も同じような話をしていて、理解者がいたことがうれしかった。沖縄は本当に独特で、知れば知るほど難しい地域だと思う。ゆえに面白い。

「教会で結婚式を挙げるからキリスト教は結婚を推奨しているイメージがあると思うけど、聖書には一人で生きられるならそれでいいと書いてあり、神はけして結婚を推奨しているわけではない」

「パートナーシップはうまくいかない前提で考え、続ける方法を試行錯誤するのが重要で、だから神は離婚をダメなこととしている」

細かいニュアンスは違うかもしれないが、こういったキリスト教のあれこれを昨夜からたくさん教えてもらい、知らない世界を知ることができてとても楽しかった。

おやつにいただいたアップルパイ

わたしはグラデーションになっている紫と緑の糸でナスを作った。なぜ沖縄でナス?と自分のチョイスに疑問を持ちながら作ったナスはマダラ模様。あまりおいしくなさそう。

時間切れで完成まで至らなかったので、おうちに帰ったら仕上げたい。

ナスの糸くずがきれいだった。どことなくモネ感がある。

モネです

今日からコザで数泊する。宿泊先まで送っていただき、仕事をし、食材調達がてら散歩し、また仕事。

徒歩圏内に沖縄唯一の銭湯があるので行ってみる。お風呂に入りたいとおばあちゃんに伝えると「今裏からお湯入れてるよ!」という返答。頭の中ははてなでいっぱいだったが、スタッフが不在という意味だろうかとしばらく待ってみる。

すると「お風呂入るの!?男!?」と尋ねられ、「いえ、女です」と返したら「だから何人!?」と、会話は驚くほど噛み合わない。

「お風呂入りな!」と言われたので「お金は?」と質問し、「いるよ!」というやりとりののち1000円を出したら「お釣りはいくら!」と聞かれ、630円だと伝えたら730円を手渡され、100円をお返しする。

お風呂およびシャワーはぬるぬるの温質で、トリートメントやクレンジングが落ちているやらいないやらわからないほど。そして結構しょっぱい。久々にお湯に浸かって気持ちよかったけれども、汗がひかず、沖縄にお湯に浸かる文化がない理由がよく分かった。

お風呂上がりに銭湯の体重計に乗ったら3キロくらい減っていた。そんなわけはない。

夜は部屋で軽く済ませる。もずくといんげんとさかなの天ぷらとビール。外食が続いた後の一人の雑な夕飯には独特のリラックス感がある。

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