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福島から東京へ戻る前の休日を満喫

東京に戻るので、冷蔵庫の整理。余り物の豆腐とプラム、昨日猪苗代の道の駅で買った納豆パンを朝ごはんに食べる。納豆パンは中粒の納豆がそのままパンの中に入っていて、想像した通りパンと納豆の味。パンと納豆なのでおいしいはおいしいけど何の意外性もなく、出オチという言葉が頭をよぎる。

外は晴天。おうちの日当たりの良い部屋はじっとしていても汗ばむ。そんな良い天気の日に朝から図書館にこもって「アイシールド21」を読む。外に出るための修行としてあちこちふらふら出かけているけど、結局わたしはインドア体質。せめて窓際の席で、青い空を眺めながら読みふける。

「アイシールド21」は少年漫画!という感じ。最近のジャンプ漫画は大人っぽい作品が多い印象なので、久々の子ども向けの作品を読めてなんとなくうれしい。ふと発行年数を見たら10巻が出たのは2004年だった。そりゃわたしも37歳。

15巻まで読んで郡山駅へ向かう。さようならウルトラマン。

ウルトラマン正面

郡山駅のもりっしゅで昼酒。餃子が食べたかったのでまずは地ビールを頼む。店員のご婦人にどれがどんなビールなのか口うるさく聞いてしまい、うざかったかな……と気に病んでいたら、ビールを出してくださる際に「お口にあいますように」と添えてくださり、胸がきゅんとなる。

円盤餃子

お店に置いてあった福島の酒蔵や日本酒を紹介した冊子には「女性でも飲みやすい」といった文言がちょいちょいある。わたしは酒好きで飲みにくいどっしりしたお酒が好きなので、「女性でも飲みすい」「女性に人気」にいつも引っかかってしまう。

中にはラベルを変えたことで「狙い通りジャケ買いが増えた。特に女性に評判」と書いている蔵元もあり、まるで女性はラベルばかり気にして味はわかってないみたいな言い方をするなと憤ってしまった。もちろんそんなつもりの発言ではないのだろうし、そこは編集が表現に気を使わなければいけないところで、責任は冊子の作り手側にあるのではと思う。

日本酒をはじめアルコールの裾野を広げるために女性を取り込みたいのだとわかってはいるけど、ジェンダー意識が高まる今、安易な「女性におすすめ」はかえって女性からの反感を招きかねない。

女性に不足しがちなこの栄養素が豊富なので女性におすすめ」のように女性に勧めたい理由が明確であるか、あるいは「お酒が苦手な人にも飲みやすいお酒」など、性別ではなくその人の嗜好に合わせた提案にすれば余計なノイズなく受け止められるのにもったいないなと思う。

日本酒に移行し、福島おつまみ3種盛りを追加注文。父はお正月の松前漬けのにんじんが好きだけど、それはつまりいかにんじん。悔しいけれど、わたしも松前漬けのにんじんがめちゃくちゃ好き。今度あたりめで作ってみよう。

にしんの山椒漬けも当たり前に好きだけど、鮭を塩と麹に漬けたあぶくま紅葉漬けがものすごく好きだった。結局わたしは鮭が好き。

日本酒の2杯目はさっき優しかったご婦人が好きなお酒。会津ほまれの純米吟醸からはし。旨み強目の日本酒は奥の方に出汁の雰囲気があるのが面白いなと思う。そりゃ和食に合う。

乗ろうと思っていた新幹線の時間まで2時間近くあり、持て余したら早めようと思っていたのに結局もりっしゅを満喫。お土産を買って、新幹線の改札口にある立ち食いそばで月見そばまで食べた。猪苗代のお姉さんが好きだと言っていて、まんまと食べたくなってしまった。

お姉さんのおうちでいただいておいしかった日本酒の別の種類を2本買った。郡山で待ち合わせた仕事仲間からも日本酒をお土産でいただいた。これでしばらく日本酒に困らない。

4月に行った京都で日本酒を買って帰ったことで、冷蔵庫に日本酒があるのが思いの外うれしいことに気付いてしまった。

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