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滋賀のコワーキングスペースにはご老人がいる

割と仕事がたくさんあるのと、この地域で特別やることもなさそうなので、駅前のコワーキングスペースでがっつり仕事。

オープン前に到着してしまい、周辺をうろうろしていたら自販機におみくじがあった。「あなたの運勢はいい運勢でありますように」と祈りながら、きっと凶のくじも用意しているのであろう。ものすごい建前のフレーズ。

1回100円

コワーキングスペースにはお年寄りもちらほらいた。東京にはまずいないので結構新鮮。掃除をするなどスタッフとしてお手伝いしていたり、お昼ごはんだけ食べていたり、交流の場所になっている雰囲気だった。わたしはお年寄りの取材が好きなので、こういう場所から企画につながる可能性があるのはすてきなこと。

取材対象者の方に原稿確認のご依頼をしようと名刺入れをみたら、京都の飲み屋のマスターとまぁちゃんの名刺が入っていた。いつの間に交換したんだろうか。割と記憶は残っていると思いきや、そうでもないことが判明してしまった。

近くにうつくし松という天然記念物があると同期が教えてくれたが、仕事がパツパツで余裕がなかったのと、遠い割に微妙という補足情報があったので仕事に専念。1日で原稿を3本も仕上げたのはすごいけど、なぜこんなにも仕事量のバランスが取れないのか。フリーランス6年目になってなお適切な仕事の受け方がわからない。

おうちでは家守さんが沖縄の黒糖梅酒をおみやげにもらったというので、ありがたくご相伴にあずかる。 

真っ黒

20代かと思いましたと言われ、なんだかんだ言いながらもどこかで喜んでいる自分がいる。若い方がいいの価値観はあまりに強固だが、ひとまずは褒め言葉としてありがたく受け止めることとする。

一方、家守さんは同世代かちょい下くらいに思っていたら、ひとまわり以上若かった。フリーランスとして独立して仕事をしていて、かつ歳上の友人も多いと言っていたから大人っぽいのであろう。

「結婚は?」など、この年になると相手が遠慮して聞いてこないようなことをがんがん聞かれる。一般的に30代女性への質問としてはかなりデリケートな内容だけど、そんな問いを無邪気にできてしまうことに若さを感じる。そして、そんなところに若さを感じるようになった自分に月日の流れを感じてしまう。

今のおうちにはわたしと家守さんしかいない。初対面で一軒家に二人暮らしをしているわけで、つくづく性善説で成り立っているサービスだなと思う。危ういけど、わたしは性善説を信じたい。

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