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長崎の昭和な飲み屋

松任谷由実のオールナイトニッポンのゲストが黒柳徹子さんだったので、聴きながら身支度。わたしは黒柳徹子さんがとても好き。

まだパンダが日本で有名になる前、海外のパンダの結婚がうまくいかなかった話をした徹子さんを「パンダの結婚の心配をするより自分の結婚の心配をした方がいい」と新聞は報じたそう。

しばらくしてパンダが日本で人気になり、その新聞から来た対談企画の取材依頼に対し、徹子さんは「謝るなら受けます」と伝え、誌面には謝罪から始まる記事が掲載されたらしい。 

謝罪してでも取材したいと思われる人であることも、ただ断るではなく謝罪とセットで取材を受ける懐の広さも、謝罪文を通じて女性蔑視の世に一石を投じる機会になったであろうことも、あらゆる方面に超かっこいい話。徹子さんへの好きが増した。

朝昼兼用ごはんは昨日のバーでご一緒した沖縄出身の人から熱心に勧められた定食屋。昨夜の話の内容から推測される彼の家を眺めながらお店へ向かう。先日並んだ隣のうどん屋は今日も大行列。

定食のお店に行くと鮭定食を選ばずにいられない病に侵されているのだが、この日は鮭定食がなかったのでサワラの塩焼きを選ぶ。なるほどおいしいお店。

今日から長崎。3時間バスに揺られながら文字起こしをざっくり整える作業。座り疲れた。 

おやつは古代米の梅ヶ枝餅

夕方、軽く何か食べようとうろついていたら飲み屋街に紛れ込む。どこも一見では入りにくいバリバリの飲み屋とスナックで、さてどうするかとおでん屋の立て看板を眺めていたら「どうぞ」と通りがかりのお店の方に声をかけていただく。ラッキー。

店内はめちゃくちゃ昭和。小泉今日子デビュー40周年を記念し、きょんきょんのポスターが強化されていた。カウンターには線路があり、電車も走る。

路面電車

ジオラマはマスターの手作り。細かいところまで手が込んでいて、電気も付く。

わざわざ店内の電気を消してくださった

懐かしの縦長CDもたくさん。一枚500円で販売もしており、先日のお客さんは50枚大人買いしていったそう。

昔うちにあった

座敷では中学校のお友だちの集まりがあり、トイレに行こうとしていたお一人と少し話す。オールナイトニッポンが始まった頃のリスナーで、55周年のスペシャル番組になっているカメ&アンコーの名前が出て驚く。生き字引き。

先日成人式を終えたばかりの女の子2人組とも少しお話。ぴちぴちの女子たち。

ボトルキープは名前ではなく好きなアイドル

隣にはジオラマにも登場しているマスターの高校のお友だち。ギターでさだまさしを数曲弾き語りし帰って行った。間奏では口笛まで吹いていた。芸達者。さだまさしは長崎出身。

おでんはあごだし

以前チームラボの人がこの店に来たらしく、「なんですかあのトイレは!?」とたいそう盛り上がったと聞く。楽しみにしながら膀胱に水分を溜め、満を辞してトイレに入ったら期待を超える素晴らしさだった。

壁にはポスターとレコード、棚には昭和アイドルのフィギュア。中に入るとセンサーが反応し、ザ・ベストテンのBGMが流れる。電気はミラーボール、加湿器がスモークの役割を担い、さながらステージ。過去一のトイレだった。

若かりし日の徹子さん

「お友だちになったから」とマスターは高い日本酒を通常価格で出してくださり、「あと少しだから飲んでいいよ」と瓶ごとおまけしてくださった。

最終的にレコードをあさり、マスターにたくさんかけていただく。

かっこいい

居合わせた同世代の方々にも焼酎をごちそういただき、結局日が変わるまで5時間近く滞在してしまった。

メニューの裏に隠れていたヤン坊とマー坊

皆さんと2軒目にも行って、「あ、そろそろやばい」と思い急に帰る。おにぎりを食べたような気がするけど、記憶は定かではない。

牛歩なウルトラマン

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