沖縄ではしご酒して情緒が壊れた
早く寝て早く起きようと試みるも見事失敗。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の参加者へのインタビュー中、親族が邪魔をしてきてキレ散らかす夢を見て夜中に起きた。勝手に変な夢を見て不快な気持ちになるというのも一種の自傷行為だろうか。
共有スペースにいたお姉さんと少し話す。飛行機に乗る前に沖縄空港近くのお風呂でのんびり過ごすと聞き、うらやましくなったのでわたしも帰る日に真似したい。
宿泊先はとても良いゲストハウスだけれどもWi-Fiが弱いので、近くのコワーキングスペースへ。わたしは普段片耳でラジオを聴くのだが、おそらく昨日のフェリーでイヤホンのケースと右イヤホンを無くし、わたしの手元には左イヤホンしかない。うまいこと個室があるお手頃なコワーキングスペースを見つけられて本当に良かった。
せっかく那覇にいるので、休憩がてら国際通りのあたりをぶらつく。古本屋さんがあり、沖縄の本と、沖縄と関係ない本をそれぞれ1冊買う。一つは定価だったし、荷物になるし、東京で買うこともできるけど、旅先の古本屋で買う本というのは趣があって良い。
クラフトビール屋さんでビール片手に一仕事終え、夜はベタに過ごそうと民謡ライブがある小さな居酒屋へ。ヒラヤーチーが好きなのだが、お店によって全然違う。今のところ3軒で食べ、1軒目はクレープに近く、2軒目は厚みのあるチヂミに似ていて、3軒目はお好み焼き味の薄めのチヂミという感じで、それぞれほぼ別物。
島唄ライブは歌い手さんの立ち位置がまさかの私の席真横。歌い手さんと距離が最も近く、お客さんの視線が最も集まる席。おまけに合いの手を入れたり一緒に歌ったりすることをほぼ強制されるタイプのライブで、真横の歌い手さんからは「声が小さい!」などと直で注意されてしまい、内気なわたしはいたたまれなくなってしまう。
さらに困ったことに、途中から泣きそうになってしまった。「ユイユイ」という島唄の「ひとりでおしごとつかれるね ふたりでやるとたのしいよ」という歌詞が異様に沁みてしまい、沖縄のことを詳しく知ってから聞く「島人ぬ宝」「島唄」になんて良い曲なのだろうかと感動し、でもこんな目立つ席で泣くわけにはいかず、歌い手さんからの「歌え!」という視線も感じ、島唄ライブ後半はひたすら涙を堪える時間となった。
終了後にトイレへ駆け込んでボロボロ泣き、今日は飲もうと決めてバーへ行く。
バーテンダーさんから沖縄は商売下手だという話を聞く。「最近はクラフトジンブームもあり沖縄でもジンを作っているけれど、ジンはオランダ発祥であり、気候が全く違う沖縄で作る意味がわからない」「作るならテキーラ。ドラゴンフルーツもサボテンの一種だから、県産素材のテキーラが作れる」「サトウキビでラムを作るのもいいけど、既存の沖縄ラムは限りなく泡盛に近くて中途半端だと思う」など、沖縄リキュール事情が面白かった。
バーテンダーさんは年1〜2回、シャンパンとフルーツを保冷バックに詰めて日帰りで渡嘉敷に行くらしい。ビーチでパラソルとイスとシュノーケルを借りて、ウミガメと泳ぎ、疲れたらビーチでシャンパンを飲んでぼーっとする。フェリーなら渋滞もないし、飲酒運転の心配もない。最高!とのこと。
渡嘉敷のウミガメが住み着いているビーチとウミガメがいる詳しい場所を教えていただいたので、今年中に私も真似したい。しばらく沖縄はいいかなと思っていたが、再訪の理由ができてしまった。
お酒も美味しく、沖縄っぽいものを飲みたいとリクエストをしたら泡盛やらハブ酒やらを使ったカクテルを作ってくださり、調子にのって5杯くらい飲んでしまった。
途中から記憶は曖昧だが、勝手に沖縄に対して感じていた申し訳なさのようなものに対し、「そんなことは気にしなくていい」「沖縄の人の8割は気にしてない」と笑いながら言われ、帰り道に大泣きした気がする。情緒不安定な1日。
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