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佐渡島の謎めいた鬼太鼓

二日酔いというか、まだ酒が抜けていない感じ。ひとまず朝ごはんを食べていたら、お掃除に来たおばちゃんが「今日は鬼太鼓だよ!」と教えてくれた。昨日の飲み屋でも鬼太鼓があると教えてもらったが、どこでいつ鬼太鼓があるのか誰も知らない。謎めいている。

沖縄でお世話になった子関連の打ち合わせをコワーキングスペースでダラダラとこなしていたら、外を鬼太鼓が通りがかった。これが鬼太鼓なのか、ただ移動しているだけなのか、全くわからない。

頭があまり回っていないのと、とても天気がいいので散歩に行く。「変な男に引っかからないようにね!」とおばちゃん。面白そうだからいっそ引っ掛かりたいと答えたら「やめなよ〜」という雰囲気の顔をされた。ですよね。

川にはシロサギがいた。トキに辛辣でシロサギ推しだったお寿司屋さんのおばちゃんの顔がよぎる。たしかにシロサギは真っ白でシュッとしていてカッコいい。

この間行っておいしかった回転寿司屋さんを再訪。店長らしきおじさんが「ひらめのえんがわ、数が少ないからメニューに載せてないけどおいしいよ」とおすすめしてくれた。えんがわは普段あまり食べないけど、教えてくれてうれしかったのでお願いする。脂っこくなくておいしかった。

やはりサクラマスがおいしく、店長らしきおじさんにそう伝えたら「イワナだかヤマメだかの川魚の中で、競争に負けたやつが海に出てサクラマスになる」と豆知識を教わる。サクラマスは春のお魚で、そろそろ終わりとのこと。

これはえんがわ

帰り道、昨日飲み屋で話したエンジニアのお兄さんとばったり遭遇。彼は自転車で役所に向かう途中で、「歩いている人がいないからめっちゃ目立ってた」と言われる。無駄に照れる。わたしは目立つのが苦手。

抜けがいい

散歩中、毛虫を2匹見た。1匹は道路を横断していた。無事に渡れただろうか。

そういえばシャッター街を鬼太鼓が歩くと聞いたような気がすると思い、帰りに通りがかったら本当にいた。

バス停に座っているおじさんは「うるせぇな、あんなもん見たくねぇんだよ」みたいなことをつぶやいていた。わたしも祭りの中心にいるタイプの人間ではないので、外側でそう思ってしまう気持ちは少しわかる。

ふとスマホのメモをみたら、「れもんねえさん」「しょうばいじょうず おかべさん」など、昨日飲み屋で聞いたあれこれが記されていた。何が何だか全くわからない。メモの意味とは。

夜は宿に鬼太鼓が来た。外で舞い、中に入ってウロウロして帰って行った。

鬼は2人いて、2人目の鬼は「腰が高いぞ!」「キレわりぃな!」などヤジを飛ばされていた。新人の鬼なのかもしれない。

腰が高い鬼

どうやら鬼太鼓は町内の各お店を練り歩き、太鼓の音とともに鬼が舞踊りながら厄払いをする祭りらしい。いつどこで行われるのか、誰も知らない理由がわかった。

昼間に立派な佐渡産アスパラを買ったので、夕飯に茹でて食べる。ビールは佐渡のクラフトビール。1杯で少し気持ち悪くなった。やはり二日酔い。

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