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沖縄でドジっ子と遊ぶ
昼ごはんがてら散歩。英語表記が多く、両替所があちこちにあり、お店のテラス席では外国人がランチをしている。「School Bus」と書かれた黄色いバスも走っていた。米軍基地の近くに滞在するのは今回が初めてだが、那覇や名護とは雰囲気が全然違う。
アメリカ兵に強く憧れたり、付き合ったり、関係を持ったりする日本人女性を「アメ女」と言う。差別的な意味合いが強い古い言葉だと思っていたが、どうやら沖縄では今も一般的に使われる言葉らしい。
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エイサー会館に入ってみる。エイサーは盆踊りの一種で、元となったのは内地から伝わった念仏だそう。もともと太鼓を叩くのは男性だったけど、最近では女性が太鼓を叩く団体もあるとのこと。エイサー界の女性進出。
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午後は昨年1月の沖縄滞在で仲良くなったドジっ子と遊ぶ。迎えに来てもらい、彼女が住む平安座へ。
道中、「この匂い、何だかわかりますか!?」と突然のクイズが始まり、「甘くてちょっと焦げたような匂いはサトウキビ工場です!」と教わる。「こうやって沖縄の豆知識を披露したらnoteに書いてくれるかなと思って」と言われ、まんまと書いてしまった。
海中道路の辺りの海ではウインドサーフィンとウイングサーフィンが盛んらしい。
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ウイングサーフィンは大きな凧のようなものを頭上に掲げ、風を利用して進むアクティビティで、「海の下にいるおじさんが頑張ってボードを担いで進めているんですよ」と、ドジっ子はしれっと嘘の知識を混ぜ込んできた。さすがにそんなわけはないと即嘘に気づいたが、切り出し方が上手だったので騙される人もいると思う。
観光名所の果報バンタへ連れて行ってもらう。学生時代のドジっ子が沖縄旅行に来た際、たまたま通りがかりに見つけたのが果報バンタで、当時はまだ秘境感があったらしい。インスタなどで広まったのか、今ではしっかり観光地となり、悔しがっていた。
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私の雑な撮影により、写真に影が入っているのを見たドジっ子は「そういう時は遠くからズームにして撮るといいですよ!」と撮影のコツを教えてくれた。結果、さりげなく2人であることをアピールする匂わせ写真のようなものが撮れた。
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面白いおじさんがいるという海ぶどう直売所へ。いきなり「海ぶどうのしゃぶしゃぶ食べさせてあげるよ」とお誘いいただき、時間がないからと丁重に辞退し、ドジっ子が海ぶどうを買ったらおまけで油みそと缶ジュース2本をくださった。
過去にはカニをいただいた人もいるようで、サービス精神なのかおもてなし精神なのかわからないけど、あれよあれよと迫り来る善意に圧倒されてしまう。こういう優しさが沖縄のとてもすてきなところである一方、商売っ気のなさに歯痒さも感じる。
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夕陽を眺めにビーチへ行ったらドジっ子のお友達もいて、3人で浜に座る。話の流れで「あれは2016年で、わたしは29歳だった」と言ったらドジっ子のお友達が「今はおいくつ……?」と混乱してしまい、37歳だと伝えたら「おきれいですね」とおっしゃっていただき、気を使わせて申し訳ない気持ちがありつつもしっかり喜ぶ。「若いですね」より「きれいですね」の方がうれしい。
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夜はドジっ子が住んでいるシェアハウス的なところでたこ焼き。ドジっ子がキッチンにいる間もわたしは知らない人たちの輪の中でそれなりに立ち回ることができ、自分の成長を感じる。しかもノンアルコール。少し前だったらどうしていいか分からず、トイレに逃げていたはず。
お遍路を回った男性の話が面白かった。お遍路を機に歩くことへの耐性が付き、福島に住んでいた頃は近所の山を年100回以上登っていたらしい。タイムを縮めることにやりがいを見出し、最終的に往復2時間半ほどの道程を1時間ちょっとでいけるようなったと言っていた。今も平安座から那覇空港まで40kmもあるが、基本的に徒歩で移動しているらしい。
その方は4年前に仕事を辞めていて、仕事をしていた当時は「やりたいことをやるために時間を無駄にしない」よう心掛けていて、やりたいことがいくらでもできるようになった今は「仕事を辞めたことを後悔しないために時間を無駄にしない」ことを意識していると話していた。
モチベーションが違うだけで、時間を無駄しないスタンスは一緒。結局は忙しそうだけど、それが苦にならないタイプの人なのだろうなと思う。
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スーパーファミコンクラシックがあり、「パネルでポン」をやる。ドジっ子との対決中、ドジっ子は私に話しかけ、話をさせることで私の集中力を損なおうとしてきたのでやり返したら「ジャマしないで!」と怒られた。理不尽でかわいい。
たこ焼きの間もドジっ子は終始テキパキ気を回していて、細部まで本当によく気が利く子だなと惚れ惚れしてしまう。帰りも車で送ってくれて、至れり尽くせり。いつもありがとね。
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