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佐渡島を歩き回り、夜はこたつで本を読む
午後から雨予報だったので、朝ごはん後は散策へ。40分ほど歩いて博物館に向かう。
佐渡は昔、今の日本列島とくっついていて、そこから大陸のプレート移動によって2つの島に別れ、のちに2つの島がつながって一つになったそうな。
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旧石器時代から人が生活していて、よくわからなかったけど奈良時代以降は流される先の島だったそう。展示には「佐渡に流された主な人たち」と書いてあったけど、誰なんだろう。
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「ドサ廻り」の由来は「サド廻り」にあるらしい。江戸時代の芸人たちの中には島にきて活力をとり戻した人もいたと書いてあった。わたしも活力を取り戻したい。
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宿に向かって違う道を再び歩く。何もない通りだけど、道端にはチューリップがたくさん咲いていた。こんなに誰もいないのに、誰かが景観を保っている。
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途中、朽ち果てた家があった。周囲には背の高い黄色い花。人が住まなくなった家の脆さと自然のたくましさと生命力の対比。
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わたしは休憩を忘れがちなところがあり、気づけば歩き始めて1時間半ほど経っていた。体が痛くなってそろそろ休んだ方がいいことを知るも、程よくお店があるわけではない。
立ち寄ったスーパーマーケットには「旬を過ぎた甘夏、八朔は酸味が抜けてきて今が一番おいしい時期です」というポップがあった。一番おいしい時期を人は旬と呼んでいたのではなかったか。
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結局3時間ほど歩き回ったけど、歩いている人はおばあちゃん一人しかいなかった。
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午後は予報通り雨が降り、夜は調達してきたブリのお刺身と「ブリとどうぞ」というキャッチコピーがついた日本酒。なんとなくおいしい気がするけど、それは日本酒全般に通じる刺身との相性の良さの範囲内であるようにも思う。大切なのは言い切る力と雰囲気なのかもしれない。
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20時ごろ、宿の真隣では?という距離感で太鼓の音が聴こえる。昨日も太鼓が鳴っていて、かなりの音量でなかなかやかましいのだけど、これは一体なんなんだろう。
宿は1階に共用スペースとカフェバーがある。お客さんが増えたらカフェバーで飲もうと思い、こたつで宿にあった村上隆の「芸術起業論」を読む。思いの外おもしろかったのと、人が増えたもののどうも気力がわかず、結局こたつで本を読み続け、読み終えて部屋に戻る。
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