クリスマスの大実験!ポルトガルの味「干しダラのコロッケ」を作ってみたら。
2018年の年末。ポルトガルへの旅行で食べた「干しダラのコロッケ(Pasteis de Bacalhau(パシュティシュ・デ・バカリャウ)」が忘れられなくて…。
今年のクリスマスには、乳・小麦を使わずにおいしいコロッケが作れるか大実験をしてみました。
今回は読みものとしてで楽しんでもらえるフードエッセイです。作ってみたい方のために、詳しい材料は最後に載せています。
|ポルトガルにあって、日本にない「干しダラ」
ポルトガルでは定番の「干しダラ」。塩漬けして水分を抜くことで保存性が高まるんです。日本のひもの文化と同じですね。
まるで座布団のように干し鱈がスーパーで山積みに売っていました。
実は、あまりにも干しダラを使った料理が作りたくってわざわざポルトガルで買って帰りました(笑)
干してあるので、カッチカチに固いため、専用の大型カッターを使って調理しやすいサイズに切ってもらったのも忘れられない思い出です。
|まずは、かんたん干しダラ作り
さて、地球の裏側から買って帰ってくることなく、もっとかんたんに干しダラを作ってみましょう。まず、タラ100gに10%の塩(10g)をふってすり込み30分おきます。
水けがかなり出るのでキッチンペーパーでギューっと絞り出すようにします。
魚焼きグリルで8分ほど焼きます。
ひものみたいになりました。取り出して、ほぐします。
|なんと、高野豆腐がパン粉になった!
夫が小麦アレルギーなので、パン粉が使えません。代用品として高野豆腐を粉砕したらいいのでは?と思っていたのでいざ、実験です。
30gの高野豆腐をフードプロセッサーで10秒ほど砕くとこうなりました。
いいかんじ…!
|じょうずに手を抜くのも大事
こだわるところと、手を抜くところ。なにごとも緩急が大事です。
というわけで今回は、有賀さんの新刊「わたしのおいしい味噌汁」で紹介されていた「お湯だけでマッシュポテト」を使ってみました。60gに表記通り240mlのお湯を入れます。
ほぐした干しダラを加えて混ぜます。
ピンポン玉サイズに丸めます。
このサイズ感もポルトガル風。干し鱈コロッケは、おかずというよりスナックやおつまみ感覚です。
|バッターは米粉で
続いて、バッターを作ります。
卵1個、米粉 大さじ2をダマがなくなるまで混ぜます。こういう時に小さい泡立て器が便利。
バッターを付けてから、パン粉をまぶします。
高野豆腐とは思えないほどのパン粉感。ワクワクしてきました…!
衣づけ完了です…!
ここまでをクリスマス前に準備しました。
出番が来る日まで冷凍しておきます。
|コロッケと言うよりファラフェル…!?
フライパンに高さ1cm くらいの油を注いで熱します。
■冷凍のまま揚げる
170度で7分ほど揚げ焼き。最後に180度で1分揚げるとカリッとします。
■自然解凍したもの(もしくは冷凍せずに作ってすぐ揚げる)
中は調理済みなので、180度で香ばしい色がつくまで揚げ焼きすればOK。
コロッケとも言えるし、ファラフェルにも近い…!
味付けは干し鱈の塩気のみなので、そのまま食べると素朴なおいしさ。
ケチャップを少し付けたら、たらのうまみが引き立ちます。
揚げたてもいいけど、冷めてからのほうが干しダラの塩気がしっかり感じられておつまみ感UPです。
|夢中になれるよろこび
これで今後は、かぼちゃコロッケや乳不使用のクリームコロッケにも応用していけるじゃないの…!と世界が拡がっていく感覚に、うっとりニヤニヤしてまいました。
そもそもコロッケや揚げものって家で作るがとてもハードル高いと思うのですが、よーしやるぞ!ってはりきった分、達成感がすごかったです…。山ひとつ登った感じや、マラソン完走した感じに似てるかも。
夫が喜んでくれるかも大事だけど、結局のところご自愛専一な時間として料理に夢中になっていることがなによりわたしの悦びなのでした。
自己満タイム。あぁ、愉しかった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
◆材料(12個分)
たら 100g
塩 10g(たらの10%)
マッシュポテトの素 60g
お湯 240ml
卵 1個
米粉 大さじ2
高野豆腐 30g
揚げ油 適量
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